正気を保て ページ7
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どうしよ……
地震でくずれたのかな？
「……はあ、はあ、」
岩「A、大丈夫か？」
「う、うん」
私は大丈夫って頷きながら瓦礫を退けていくけど、本当はもう手にも力が入らなくなってる。
ぐぅぅとお腹がなって恥ずかしいなんて感覚いつの間にかなくなった。
だってみんなどれくらいの期間まともに食べてない事か。
佐「A、お前もう休んでろ」
「ダメっ、そんな暇ないよっ」
少しでも手を止めたら、背後に迫ってくる恐怖にやられてしまいそうで怖い。
う"う"う"……
あ"…あ"あ"…
「ううっ…」
ダメだ。ほんと気持ちが負けてしまう。
怖い、怖い、怖い。
佐「Aっ！ 俺を見ろっ！」
「はっ…はっ、」
肩を掴まれて強引にさっくんの方を向かされると、真剣な表情のさっくんが私をじっと見ていた。
な、なに？
佐「落ち着け。正気を失ったら終わるぞ」
「っ、」
佐「大丈夫。絶対助かる。佐久間たちは絶対助かるんだ！」
「う、うん…」
不思議だな。
助かるなんて保証はどこにもないけど、何故かこのさっくんの自信満々な表情に勇気をもらうんだ。
いつだってそう。
ピンチになると助け出してくれる。
「さっくん、ありがとう。大丈夫だから」
佐「ん」
ぽんぽんと頭を撫でられて、私は瓦礫を退ける作業から背後を見張る役になった。
阿「なにかあったら直ぐに言ってね！」
「わかった！」
懐中電灯で照らせるのは極わずかなスペースだけだ。
あまり遠くへ光を向けたら、アイツらがそれに反応するかもしれないから。
だから音を頼りにするしかなくて、耳を澄ませるけど、上手く距離感が掴めない。
「………あ、」
ラ「Aさん危ないっ！」
気付くのが遅れた。
ずっと足下を見たまま音だけに集中しすぎて、裸足の奴に気付くのが一歩遅れた。
「あ"あ"あ"」
「ヤッ、いやぁっ」
暗闇から伸びたきた手に腕を掴まれた瞬間、もう終わったと思って無我夢中で懐中電灯を振り回した。
深「Aっ」
ガンっと鈍い音がして、グイッと背後に体を投げられた。
壁に体を打ち付けて肩に痛みが走って眉を寄せた。
岩「ふっかっ！！」
光に照らされたところは、さっきまで私がいた場所で、ゾンビに襲われているふっかさんはゾンビの顔を必死で押さえて噛まれないように耐えていた。
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ゆきんこ(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます！はい！終わりに向かってます。これからの展開どんな風に受け止めてもらえるか不安も多いのですが決めていた事なので最後まで貫き更新頑張ります！！ (2021年8月15日 10時) (
レス) id: bf817d2202 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 終わりに向かっていってるんですね！なぜこんな世界になったのか、、また困った展開も待ってるみたいですね！気になりますっ！！^ ^ (2021年8月15日 2時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 涼菜さん» ありがとうございます！！不定期更新ですがお付き合いしてもらえると嬉しいです(^^)頑張ります！ (2021年7月29日 22時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
涼菜(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年7月29日 14時) (レス) id: ec45b950ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ありがとうございます！彼らも前へ進みます(^^) (2021年7月29日 13時) (レス) id: 6bfa312962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2020年11月19日 13時
