〃2/em ページ17
｢図書室なら他の兵士の子も使うんやけどな…？
…あの子、本の整理付き合ってくれて…それで、私がおすすめした本…全巻読んでくれるんです
それに、とっても可愛ええ笑顔で……
集合令出したら絶対10分前には来ていて…
健気な所に惚れたと言いますか…
でも、分かってるんです
彼女が言ったように、私は幹部で彼女は一般兵
許される恋愛じゃないくらいは──｣
｢なぁエーミール、お前らしくないで｣
エーミールが蚊の鳴くような声で語っていけば、シャオロンは途中でお前らしくない、と話を中断させた
エーミールはその言葉に首を傾げてシャオロンに問うた
｢私らしく、ない？｣
｢…エミさんはさ、我々軍の中では穏やかな奴やと思っとった
でもそんな事ない。俺らと同じぐらい…いや、それ以上に欲しいものは全部揃えて、戦争は徹底的に潰した
なのに、諦めるんか？
幹部だから、兵士だからなんて理由で本気で惚れた相手逃すんか？
今まで獲物逃した事ないエミさんが、負けるんやな？｣
煽りがあるものの、シャオロンは笑顔でエーミールに伝える
…エーミールはまだ自信が無いようだった
もしも振られたら、今の関係に戻れなかったら
そんなエーミールを見かねたのかシャオロンはもう一言、呟いた
｢…エーミール、お前は幹部として兵士のあの子に惚れた訳やないんよな？｣
｢え…？｣
｢一人の男として、一人の女の子に恋した。
普通やん。それが駄目だったら大先生はどうなるん？
確かに兵士としての実力もある。
せやけどエミさんが惚れたのはあの子の人柄やろ。
せやからそれは、普通の恋。
あの子"だから"お前は惚れた｣
"今なら間に合うやろ"
言いたい言葉だけ言って、シャオロンはエーミールの背中を押して図書室から押し出した
お代は後でええでー、と笑うシャオロンは確信犯なのだろう
だって、彼女が図書室の前に居たからだ
｢…聞いてました？｣
｢……少し｣
俯いているAにエーミールは声をかけた
Aは俯きながらも、相槌を打っていた
｢なら、話が早い
私は貴方に…"Aさん"に恋しました
幹部としてじゃない。一人の平凡な男して、平凡な女性の貴方に惚れた
…これじゃ、駄目でしょうか？｣
殆どシャオロンの押し売りだが…
Aにその言葉は十分すぎた
涙を流し、微笑みながら…
｢…私も、エーミール様だから…っ…好きに、なりました！｣
───
(俺も狙っとったけど…エミさんに取られてもうたわ
…泣かせたら許さへんで、俺の幼馴染を)
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梨乃 - 尊い……………()ﾁｰﾝ (2020年2月9日 17時) (
レス) id: aabe4f21b2 (このIDを非表示/違反報告)
Leo(プロフ) - 雫さん» 幸せになっていただけて光栄です…！これからも幸せになっていただけると私も幸せです(??) (2020年1月11日 19時) (レス) id: e4a52b4a80 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - あー、幸せ。 (2020年1月11日 15時) (レス) id: 5f28392084 (このIDを非表示/違反報告)
友希(プロフ) - Leoさん» 新しいやつのコネさんかわいいw女の子がいいキャラしてて好きですw (2020年1月8日 20時) (レス) id: f099cea9c1 (このIDを非表示/違反報告)
友希(プロフ) - Leoさん» ぜんっぜん大丈夫ですwwありがとうございます！ (2020年1月6日 11時) (レス) id: f099cea9c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lia x他1人 | 作成日時：2020年1月2日 20時
