#24 メイド服ト親バカ ページ29
1-24[Aside]
すっかり夏の風景だ。
太陽と日光が外で忙しく仕事をこなしている中、Aは零の姿を指差してけらけら笑っていた。
割れたお皿の片付けしてたんじゃ……?
という零の疑問は完璧に無視して。
「あっはは!!似合ってるよぉ♪零!!じゃないや、零子ちゃん☆」
一方の零は渋い顔をしている。
「…………屈辱」
黒いミニのワンピースに、白いふりふりエプロン。ふわふわパーマのウイッグをかぶり、頭にどでかいリボンをつけた零がそこにいた。
つまりメイド。
メイド服。
「もー零子ちゃんったら照れないの♪」
「……A…」
「誰かぁ?この子指名しませんかぁ?」
そう言いながら零の背中をおして歩くAもメイド服。
髪はいつもの腰まであるツインテールを、2つのお団子にしている。
「あ、俺指名しまぁーす」
「オレも!!オレも!!」
「俺はむしろキミ指名しちゃおっかなぁ〜」
「あ〜!!でも俺はやっぱり白い髪でパーマの子!!」
「零子ちゃんね〜」
「オレお団子ちゃん指名だわ」
ここは砂隠れにあるとあるメイド喫茶。
Aたちはバイト中だ。
バイト…。
そう、アルバイト。
「はぁい☆今伺います♪」
「………う、伺います…?」
しぶしぶながらも零も言った。
「じゃ、コーラ2つ下さーい」
「okでっす☆」
今旅をしているAと零には住む家、帰る家が無い状態だ。
前はあったんたんだけど、ね。
Aはドリンクを準備しながら溜め息をつく。
"仕事"入れなきゃだめかなぁ…。
*――*――*
[カブトside]
「おろちまる、かぶと」
鈴の音のような声で少女は大蛇丸とカブトを指差した。
途端に大蛇丸は目を輝かせる。
「すごい!覚えたわ!!」
まるで子供の様なはしゃぎ様。
研究室の暗さには似合わない。
まるで親バカの見本だな。
「あらカブト?変なこと、考え無いようにね?死にたく無いなら」
その能力は変わらないみたいだけど。
「めっそうもない」
カブトはにっこり笑って答える。
カツ…カツ…カツ…
灰色だらけの薄暗い研究室に足音が近づいて来た。
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柊テト(プロフ) - クラマさん» ありがとうございます(*´▽`*) (2014年3月13日 15時) (レス) id: cb47d0b49e (このIDを非表示/違反報告)
クラマ - 面白かったです♪零くん可愛いですね! (2014年3月13日 11時) (レス) id: 5748f7a9a4 (このIDを非表示/違反報告)
柊テト(プロフ) - 夕日少年。さん» タメokっすよ(^o^ゞ (2014年2月14日 22時) (レス) id: 45db2d1119 (このIDを非表示/違反報告)
夕日少年。(プロフ) - 見に来ました^^ちょっ文才メッチャあるやないですか!!面白かったですо(*´∀`*)о 更新頑張ってください。。((あれ、タメOKでしたっけ← (2014年2月13日 23時) (レス) id: 4f647be54e (このIDを非表示/違反報告)
柊テト(プロフ) - 桜花水無月さん» ありがとうございます!また読んでくれると幸いです♪ (2014年2月12日 15時) (レス) id: 5b53965ecb (このIDを非表示/違反報告)
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