記録係。【アンナチュラル 】

うるさい ページ34

スタスタ歩いていると、声をかけられる。
おお…私のぶっさいくな泣き顔見られてしまう。
タオル被る？？いや、そっちの方が目立つ。
とりあえず大きな中堂さんに隠れよう。

烏「まさか、こんなところでお会いするとは思ってませんでした。それもまさか、証言台に立つとは。」


中「…」


烏「皮を剥げば、全員同じ。あなたが言うと説得力がある。法医学者は人殺しの方法を知り尽くしたプロですからね。」

え。知り合い？…というか、あの事件についての関係者なの？

烏「いつまでも、逃げ果せると思うなよ…」

腹たつ！我慢できない！！！

『逃げてない…逃げてないよ！！！』

中「……Aやめろ。行くぞ。」

烏「A…？」

不思議そうに私を見る検事に、あっかんべーをしながら中堂さんについて行く。

＿＿＿後日。

所長の提案でバーベキューをすることになった。
肉はグサグサと穴のあいたあの肉。

神「センバランドゲランドのゲランドの塩。」

六「ちょ…何いってるかわからないっす。」

神「お肉が優しく、おいしーくなるんだよ」


ミ「弟さん、認めたみたいです。しずくさんのブログのレシピは元々、弟さんが考えたもので、彼は自分の京料理の店が傾きかけていたこともあって、印税を半分よこせ。って。でも、しずくさんはそれをあしらった。」


夕「それで、ぶすー！！！といったか。」

六「親族間の殺人は別れられないから起こる…」

神「まぁ、冤罪が防げてなによりです。」


夕「でもさ、私はミコトに証言台に立って欲しかったなぁ。」

『私も見たかった…』

ミ「仕方ないでしょ、女は嫌だって言われちゃったんだもの。」


夕「また変な記事書かれるよ？『女法医学者の敗北！』って。」


『勝手に言ってろ！っての！』


ミ「法医学は法治国家に不可欠な学問。法医学がおざなりにされるってことは、無法の国になるってこと。無法の国。住みたい？」


六「嫌です。」『嫌だ。』

ミ「なら、今日は法医学の勝利ってことにしておくの。」

六「I have a dream！いつか、あらゆる差別のない国を諦めないことが肝心です。」


木「美味しそうですねー」


『あ、木林さん。』


夕「一緒にどう？」

木林さんが来たってことは…まさか。

木「すいません、これから予定が。」


夕「あら…残念」

木「また誘ってください。あ、Aさんちょっと。」

『はーい。皆お肉残しといてよー！行ってきまーす。』

金魚がいたのかな。
やっと解決するのかな。

幸福→←閉廷します

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