幼馴染は来栖翔！ (ページ12)

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第十話　　あの日　　NOside ページ12

春歌「実は今日の朝、翔くんから電話がかかってきて。相談に乗ってほしいといわれて」

真斗「なるほど、来栖から呼び出したのか」

春歌「はい。で、翔くんに告白の練習相手をしてほしいと頼まれて。」

レン「子羊ちゃんが練習相手になっておちびちゃんが告白したと。」

春歌「はい。それだけです」

那月「僕が見たとき、実はとても重要なことを聞いてしまいました」

レン「なんだい？」

那月「Aちゃんが音也くんに「音也くんと付き合うよ。絶対に忘れさせてね」と言っていたんです」

真斗「忘れさせる？来栖のことか？」

那月「たぶんそうです。で、なぜそういうことになったかというと。春ちゃんに翔ちゃんが告白したところを聞いてしまったからです。」

春歌「え？練習のところですか？」

トキヤ「なるほどそういうことですね。つまり翔が七海さんに告白の練習しているところを彼女は見てしまい、それを本当の告白だと思ってしまい、偶然に音也と会ってしまったのでしょう。そして音也は彼女に告白をして彼女も音也なら、翔のことを忘れさせてくれると思いOKしたのでしょう」

春歌「私のせいです。あの時いいなんて言わなければ。」

レン「レディのせいじゃないよ？」

トキヤ「そうです。今後悔しても起こってしまったことはしょうがないです。」

那月「これからどうしましょうか？まず誤解を解かないと」

レン「いや、しばらくこのままにしてみよう。これじゃあイッキもかわいそうだ。それにレディがすぐに信じると思うかい？信じたとしても今はイッキにべたぼれだよ。別れるなんて言わないんじゃないかな？」

真斗「それもそうだ。少し間を置かなくては。」

春歌「そうですね。」

那月「では今日はもう帰りましょうか」

トキヤ「はい。」