ガチ勢によりガチ勢となってしまった。【鬼滅の刃】

いいよねーあれ、声優さんで察せるもん ページ24

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鬼を遮るように声を出して思い出した。

あれだ！！あのボンキュッボンなスーツのお姉さんが消えたりするアレだ！！存在を限りなく薄くするやつだ！！あれに似てる！！！

いやースッキリした。


《...でどうするの？斬る方法は？？》

「思いつかねぇ」


いやだって無理じゃん。あれ。心臓ですら素手で握り潰せるやつよ？？とある12歳の暗殺者みたいに、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね...ってやつ。

見れてもわかんねーわ。


「変な人間・・・？」


急に体が動かなくなり、主導権が変わる。


『足止めくらいはさせてあげるから速く上弦の元へ行くわよ』


＿＿血鬼術 影踏み流血


流れた血が、アイツの...いや私の影へ入るとその影は鼓動を打つかのように広がり、鬼の影を飲み込んだ。

そして、飲み込まれた影が腕を1本奪うと...。


「！？」


鬼の腕が忽然と消えたのだ。


『私の血鬼術は影を操るの・・・貴方、やっぱり考えてやらないと薄くなる事は出来ないみたいね』

「＿＿＿くっ」


鬼は数十秒で腕を復活させて、ブツブツとつぶやき始めた。


「探さないと、見つけないと、あの方が、あの方が望む、血、家族、導く、見つけて、連れ帰る。あの方の・・・・望み」


すると突然、鬼は消えた。


『がっ！！』

「見つける見つける見つける見つける見つける見つける見つける見つける見つける見つける見つける見つける見つける見つける」


いつの間にか、私の腕を握りしめる鬼にアイツは気付かずただただ折られるだけだった。

いや、私の身体よ、それ。

最近思うんすわ...私自身のモノなのに勝手に傷付けるの、どーかと思う、イジメか？


とにかく離れろや。

『わかってるわよもぉ！！』


腕がボロボロになりながらも相手の腕を素手で引きちぎって難を逃れる。いや、素手って。

腹立つわねぇ...と呟きながら残った腕をぽいっと投げるアイツに、ふと...何かが可笑しいと感じた。

なんで今...引きちぎることが出来た？


よし、交代だ...あ、待って半分貸して、今完全に渡されたらただただ腕折れただけじゃん。治してから全部返して。

『わかってるわよ』


目を閉じて、半分私...半分アイツが残っているのを感じる。

その間、鬼は問答無用で攻撃してくるが...


＿＿＿＿私の勘は当たるのだ。


右、左、右。

上、真ん中、上、下。

斜め右からの大振り。


何となく避けているだけなのだが、それは見事に鬼の攻撃を避け切った。

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