【マギ】サヨナラが愛の言葉【練 白雄】

6剣 ページ8

白雄「なぜ…?」



ぁ…教えたくないなぁ…



A「そのうち、教えますから。さて、稽古の続きを!!」


私は手をパンパン!と叩いて、合図をする。


白雄様と白連様は無言で稽古に取りかかった。




白蓮「ハァァ!!」

白雄「ハッ!!」



二人の稽古を、白瑛様と白龍様の隣に並んで、


ダルそうに見る。




そんな感じで、二人を見ていると、白蓮様が駆け寄ってきて、


白蓮「直したらいいところとか、あるか??」


と訊いて来た。それを訊きたいのは、

どうやら白雄様も同じようだ。




私は、はぁ…とため息をついて、


ダルそうに二人に言った。



A「ぁー…正直に言いますと…


全然ダメですね。剣術なめたらダメですよ」


と言った。白蓮様は怒って、


私に、


白蓮「はぁ?!じゃあ、やってみろよ!」


と言って来た。




私はフッと微笑んで、腰にある剣をとり、


白蓮様にこういった。


A「いいですよ、白蓮様。勝負です」

白蓮「あぁ、やってやる!!」






私たちはお互いに睨み合い、



白雄様の掛け声でスタートした。




白蓮「なんだよ、先にかかって来いよ」


A「いいんですね??では、お言葉に…甘えてかかってやる!!!」


私は白蓮様に思いっきり、剣を振る。




白蓮「な、なんだ…負けてたまるか…!?」


それから、数分後に決着はついた。




A「一本ですね」


私の勝ちだった。



圧勝だった。




白蓮「参りました…」
白蓮様は素直に、退散した。



いつの間にか戦っている間、沢山の仕官や女官などが集まってきていた。



その中に赤髪の少年が数人いた。


そんなことは気にしない。





白雄「A殿…貴方は伝説の…舞桜なのですか??」



白雄様は目をキラキラ輝かせて私に問う。



剣術の好きな人なら、誰もが知っているはず…



舞桜を。



私はニコッと笑い返事をした。


A「そうですよ!!」


そう言うと、辺りの集まってきた人も声を「おぉ」と上げた。



うるさいな。そんな事を思いながら、白蓮様に手を差し出す私。



A「明日から、みっちり教えますから、覚悟しててくださいね」


ニコッと笑う私の顔に返事をするように、白蓮様もニコッと笑い、
白蓮「あぁ。挑むところだ!!」

と言った。

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