【マギ】サヨナラが愛の言葉【練 白雄】

3剣 ページ5

それから、私と白徳様はかたい握手を交わした。


白徳「ついて来い」

A「はい」



シュルダの手を引いて私たちは煌の城に向かう。


隣でシュルダがこそこそっと私に言ってきた。



シュ「A、いいのですか?」


A「いいんだよ、シュルダを幸せに出来るんだからね」






ニコッと微笑み、ガッツポーズをする私を



シュルダは苦笑いしながら見てきた。





それから、しばらく歩いて、煌の城についた。



シュ「立派だね…」


確かに…私たちの住んでいた家は小さな小屋だったからね…



きっと、軽く100倍くらいの大きさはあるだろうね、この城。




そんな事を思いながら、城に入る。




しばらく城内を歩いて、白徳様に案内された部屋に入った。




ギィ……大きな音を立てて、扉が開いた。



そして、その中にいたのは、


たいそう顔立ちのいい、皇子様や皇女様。




白徳様を見るなり、皆が頭を下げていく。



そして、白徳様が大きな声を出した。



白徳「皆の者!よく聴くのだ!!今日から、城に剣術の師匠として迎えることになった者だ。」


みんなが私たちを一斉に見る。


頭がくらくらする…




あまり、見られるのは慣れていないもんでね。



そして、しぶしぶ挨拶をする。



A「えぇっと…


剣術大会で毎年優勝してました、玄穂 Aと、私の部下、シュルダです…剣術の事を専門としてます…

よければ、気軽に話しかけてください」


ニコッと私は微笑んだ。






シュルダは緊張しているのか、俯いている。




白徳「以上だ!!解散!!白雄、来い!」


?「はい!」




それから、背の高い、男らしくて、


そりゃまぁ、顔立ちのいい男性が寄ってきた。








白徳「A、お前は明日から、コイツに教えてやってくれ」



白徳様が言う、コイツは?



私は不思議そうな顔をして彼を凝視していると、


彼は、



白雄「第一皇子、練白雄です」





と白い歯をみせて、優しく微笑んでくれた。





A「あ…はは…私、Aです…これから、宜しくお願いします」





苦笑いしながら言うと、白雄様は




さわやかに微笑んで、「あぁ、宜しく」そう言ってくれた。




トクン…と胸が高鳴ったのはきっと、気のせいだ。

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