【マギ】サヨナラが愛の言葉【練 白雄】

17剣 ページ19

見守られなくてもいいんだけどな…。



まぁ、いいや。




そんな事を考えながら、紅炎様の剣をみがき終わらせた。



A「はい、どうぞ」


紅炎「あぁ…すまない。ありがとう」



A「いえいえ」



私は紅炎様を見ていると、何だか微笑ましくなる。



弟…?とか、いたら、こんな感じかなぁ…と思ってしまうんだ。



白雄「A」

A「は、はい!!なんでしょう?」


白雄様が、いきなり肩をガシッとつかんで、私の名を呼ぶものだから、



驚いてしまった。


白雄「そんなに驚くことないだろう。…俺の剣もよければ、みがいてほしいんだが」

おずおずと私に申し出る白雄様。



か、かわいい…!!



私は笑顔で


A「えぇ!みがきますよ!!」


白雄様から剣を受け取り、みがきはじめる私。


けど、みがいてて思ったけど、


この剣、とっても高級品だな…。




私もこういうのほしいなぁ…。





A「はい、出来ました。どうぞ」

私が笑顔で渡すと、「あ、あぁ…」と、なぜかぎこちない様子でうけとる彼。



白雄「ありがとう…A」



ありがとう。って言ってくれたんだ。




私の名前を呼んでくれた…。





貴方の名を呼んでもいいですかね…?




って、こんなこと考えてる場合じゃないだろ。



A「さぁ!!けいこしましょうよ!!」

私が元気よく、立ち上がって二人に言うと、

二人も元気よく頷いた。





それから、1時間ほど真剣に、けいこした。


一応、私はこの人らの師匠だから、


最後にテストをした。




紅炎「ハァァ!!」


その中で思ったこと。


彼、紅炎様の上達が素晴らしい…


そう思った。



A「紅炎様、凄く上達してます。この調子で頑張ってくださいね」


紅炎「あぁ…」



それに比べて、白雄様は…。



私は白雄様を細目でみながら言った。


A「白雄様…」

白雄様は、ビクン!と肩を動かす。


白雄「な、なんだ…?」



A「何だ?ではないでしょう。

白雄様は、イノコリ練習です」



そう、彼は以前、凄く剣術が美味かったが、





今はなぜか、腕が落ちている。








白雄「…分かった」


俯いたまま、白雄様は私に言った。









彼は今、どんな気持ちなんだろうか??

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