【マギ】サヨナラが愛の言葉【練 白雄】

13剣 ページ15

A「い、いえ!私は迷子になどなりませんよ!///」

私は、白雄様に握られている自身の手と、白雄様の顔を交互に見ながら言った。


すると、白雄様は、更に顔を赤くして、ボソボソッと言った。



白雄「……俺が、握っていたいんですよ。だから、A殿が嫌だと言っても、絶対に離さない」



私の方が正直、恥ずかしいんだけど。


いや、そのような事を異性に言われたのは、初めてだからね。




A「分かりました」


私はニコッと微笑んで見せた。





白雄「何でも買ってやる、欲しい物を言ってくれ」


A「いやいや、無いんですよ。それが…」




欲しい物。



本当に無い。


二人で手を繋いで、お店を見てまわる。


キラキラしたアクセサリーに、


美しいかんざし。


綺麗な洋服。




正直、欲しいと思わない。



白雄「これはどうか?」

私に見せてきたのは、

大きなダイヤが目立っている、かんざし。



ギラッギラ光っていて、綺麗…だと、思う。



けど…




A「…ごめんなさい、タイプではないです。あっ、でも、綺麗だと…

思います」



私は真顔で答えた。すると、白雄様はガーン!といった表情。



そして、とっても落ち込んでしまった。



A「あ、え、えっと…その、とっても嬉しいんです!!


しかしながら、私にはそのような物は…


似合わないかと…。なので、白雄様が選んだのが嫌いとか…


そういうのではないんで、安心してください!!」



私は精一杯の笑顔で説明した。


長く話しすぎて、息切れしそうだ。全く。




白雄「…本当か?」

A「は、はい!もちろんですよ!!むしろ、嬉しかったです!」


そういうと、白雄様は、また元気になった。


単純ですね。


でも、そんなところも…



好きだったり?




白雄「ならば、次の店を見よう」


白雄様は私の手をギュッと握り締めて言った。


眩しいくらいの笑顔で…



A「はい!!」


私も白雄様の手を握り返した。



それから、二人で仲良くお店を見てまわった。



でも、



結局、ほしいものは見つからず…



白雄「…なんでもいいんだぞ?」


A「は、はぁ…」



いえ、本当にほしいものが無い。



なんか

白雄様、怒ってないかな??

14剣→←12剣

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す