検索窓
今日:8 hit、昨日:7 hit、合計:414,523 hit

31 ページ30

すると雅紀は後ろを向いて


「どれ?」

とキョロキョロする

「いや、だから
コーヒー」


「あぁぁぁ、これ?
これのこと?
え?今何って言った?」


「「NYkid」」


「ネイキッド?
えぇ、これそう読むの?
知らなかったー
へぇ、ネイキッドねぇ」


そう言って
持っていたカップを持ち上げて、マジマジとみる


「うん、来る前に寄ったよ。
結構、俺好きなんだよね
ここのコーヒー」


「私、
そこでモーニング食べてたんだけど・・・」


とさりげなく言ってみる

「えぇぇ、だったら、声かけてよ」

「いや・・・私も気づかなかったから
それはムリでしょ
ていうか、朝から、雅紀のテンションについていけない」


「あははは、十分付いてきてんじゃん
入社したときからずっとさぁ」


そう言って、太陽みたいな顔で笑う



会話を聞かれた訳じゃないのか・・・
ってことは、何?
野生の勘みたいな?

昔から、勘はすごくすぐれてるし


「どうしたの?A?」


「え?いや・・・
ここのコーヒー美味しいよね」




違う、今日のブレンドは
酸味と苦みが強烈だった
朝の悪夢だ


「うん、美味しいね
そっか・・・モーニングっていう手があったのか
何食べてきたの?」

「今日はクロックムッシュー」


「またオサレなの食べてるなぁ」


私は、PCが完全に起動したことを確認し、
パスワードを入力する

「KOISEYOOTOME」

ていうか、もう入社してからずっとこのパスなんだけど
打ってて悲しくなるわ


「オサレって、クロックムッシュー知ってる?」


「全然っ」


そう言って笑う雅紀


「だと思った・・・」

私は、
システムから、資料を引き出す


「じゃあさ、教えてよ
そのクロックムッシュとかいうやつ
一緒に今度食べようよ」


「ん〜。起きれたらね
あぁ・・・雅紀?
ミーティングの貿易資料だけど
これ・・・データの順番間違ってない?」


「あぁ、それ?
ちょっと待ってすぐ見るから」


そう言って
笑顔とは一転、真剣眼差しで、PCを見る

「あぁ、ここだな、すぐに直すから1分待って」


そう言うと、カチャカチャと音が聞こえる

きっと雅紀がモテる理由は
これだろうな

先輩にも、
後輩にも雅紀のこと好きな子いるもんねぇ

まぁ、残念ながら、本人には
なかなか伝わらないみたいなんだけれど


少しずつ
始業の時間が近づくにつれて、
フロアには人が集まってくる


そのたくさんの人に紛れて

「おはよう」

と、その聞きなれた声に
私はドキっとした

32→←30



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (868 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1244人がお気に入り
設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。