コーヒー時々オムライス

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「ん？何が？」

「・・っつ」

傷口に触れ
忘れていた痛みを思い出す



「ほらこれで大丈夫」


「大丈夫じゃないです？」


「ん？」


「綺麗な足だよね」



・・・

私は、スカートが捲し上げられたままなことに気が付き
すぐさま戻そうとすると

その手を止められる


「見せて？」


「嫌です・・・
変態」


「おいおい、上司に向かって変態って」


「こんな時だけ都合よく
上司を持ち出さないでください」


私は顔を覆った


すると、部長が笑う

「笑いごとじゃないです」


「嫌だって、俺もさ、
その・・・どうなのかなって
一応、手探り状態なんだけど？」

「そんなことないです、
部長は慣れてっしゃる」

「あはは、慣れてないよ」

「嘘」

「ほんとほんと
弁解するつもりないけど？
こんな展開は初めてかな・・・」

きっとそれは
部長のリップサービスだ


「っで・・・
その態度から見ると・・・
俺はどっちの選択が正しかったのかな」


「わかりません」


そう言うと

「じゃあ、ごめん
俺の見解が間違い出なければ・・・・」


そう言って
私のところまで戻ってきて


再び顔を覆ってた手をのけ
私の前髪をよける


困った顔をしてる部長


「私・・・駄々っ子です」

「いいんじゃねぇの？」


「勘違い野郎です」

「誰が？俺？」

「違います、私」


「そう？」


私は部長の顔をジッと見る


「そんな目で見られたらさ
俺歯止め、利かなくなるけど？」


「利かなくていいです」


「おっと・・・大胆だな」


「さっき、
会社みたいにハキハキ話せと言いました」


「言ったっけ？」


「だから、部長？」


「何？」


甘い声で私を撫でてくれる


「抱いてください」


「ふはっ、ハッキリ言うかな・・・」


私が眉をひそめたのがわかったのか

「言われなくても、そうしてる」


そう言って、
さっきとは違う、少し激しめのキスからスタートした


それが
唇から頬
頬から、首筋
首筋から、鎖骨と


部長がキスをしていく場所に熱をともしてくれる

今

そう、
今この時間を大事にしたらいい


私は
部長がともしてくれるその熱に答え続けた

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