フルーツ ページ3
その中で、ひときわ目を引いた店があった。
俺らは、その店の前を通り過ぎると、
そこは、果物屋が独自で開いていた洋菓子店だった
Aの目がさらに輝きを増し
「綺麗・・・」とつぶやいた
店の中を除くと
真っ白な店内で、
色とりどりの、フルーツを持ったたくさんの
ケーキやタルト、
プリンやマカロン
いかにも女子が好きそうなものばかりがそこには並んでいた。
「太るよ、いいの？」とちゃかしていうと
「もう、だったらいい」
って言いながらも、物欲しそうな目で中をみてるA
そりゃそうだろうな
だってさ・・・そこにはAが子どもの時から好きな
「ストロベリーパイ」があるんだもんな
くくっ
「欲しいんでしょ、ほら入るよ。
もう、素直じゃないねぇ・・・たくっ」
そう言うと
「和に言われたくない」って言いながらも
俺より先に身体が店の方へとむかってるA
本当・・・かわいいやつ・・・
俺のAは・・・
店内に入るとそこは、ただただ、甘ったるい香りがして
Aは俺の手を離し、ガラスのショーウインドーまでかけていった
ほらね
そう、
こういうとこなのよ、
俺は、ガラスケースを目をおそらく目をかがやかせてあるであろう姿に、
後ろから、両手をポケットにつっこみながら、眺めていた
そう、Aが好きなものは、イチゴのケーキ
といっても、ショートケーキみたいな、クリームメインで
イチゴひとつ
とかじゃなくて、
もう、思いっきり、イチゴってやつね
昔さ、それこそ幼稚園の時に、イチゴ狩りにいたんだけどね、
先生がもう終わりだよ〜って言っても、泣いてさ、なかなかビニールハウスからでなかったくらいだからね
A「和・・・どうしよう、タルトがいいか、パイがいいか・・・」
そう言って、こっちを向いたA
「どっちでもいいんじゃない？」
そう答えると
不機嫌そうに
「もう、私が真剣に悩んでるのに」
と目くじらを立てる
「そんなタルトもパイもかわんないでしょうが・・・」
そういうと
「変わります〜、ぜんっぜん違うんだから、もう本当わかってない和は」
と、またショーケースの中を見る
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結愛(プロフ) - 和くんの立場を思うと、やるせないです。しょうくんに依存することでしか生きられない主人公に、少しだけ私と似た部分をかんじました。 (2020年3月3日 20時) (
レス) id: 790ab34727 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - とても面白いお話でした。最後の3話から訳が分からなくなって、何度も読み返しました。和くんの中の主人公が好きという気持ち、しょうくんの部屋での出来事などは全部記憶からなくなってしまったということですよね。しょうくんと主人公の存在も和くんの中から消えた。 (2020年3月3日 20時) (レス) id: 790ab34727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2020年2月14日 21時
