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「怖い夢を見たからだと思う」
正直にそういうと
「どんな？」
と予想通り聞いてきたので
「わかんない・・・忘れちゃった」
と今度は嘘をついた
ふーっと、
私の頭の上あたりに
和の顎がちょうど当たる
私は、目線は和の喉仏あたり
その喉仏が少し動いた
おそらく、唾をのみこんだんだろう
「なぁ」
「ん？」
「あ・・いや、本当に体調悪そうだからさ・・・
大丈夫かと思って」
・・・
・・・
「大丈夫だよ」
和の喉元にうずめれうずめるように顔をうめる
「今日さ、沙紀からいろいろ聞いてたらさ
少しだけそうなんじゃないかな・・・て思えてきて」
「・・・」
「何が？」
「あ・・・腹ン中いるのかもしれないなって」
「・・・わかんないけど」
「俺さ正直、今、仕事が立て続けでさ、
自分ひとりの方が楽なんじゃないかなって、
思ってたとこもあったのね」
・・・
・・・
それは、わかる気がした
だって、私自身もそうだから
この歳になると微妙で、
少しずつ、自分なりの楽しみ方が見つけられるようになる、
経済的にも、自分ひとりなら問題もなくなり、
何より、自分のペースを乱さずに済むから
「でもさ・・・まぁ、俺のしたことは本当、邪な考えで、
申し訳なかったって思ってるんだけど、
今日、沙紀と話して。
実は、本当は
俺、望んでたんじゃないかって思ったの
俺がいて、Aがいて、で赤んぼうがいてさ
あ、そんな生活もいいんじゃないかって
」
「だから・・・今、もちろん
Aの考えを受け入れる覚悟もしてる・・・
その・・・今、一番不安なのは・・・
もし。赤んぼがいたときに、Aが・・・」
「大丈夫・・・」
そう言って私は首を伸ばし、
すぐ上の和の唇にキスを落とした
「そんな怖いこと、私にはできないよ
だから、今も可能性を信じて大事にするから」
「・・・」
ククって
笑った和
たぶん、これが正解なんだといい聞かせる
「でも、本当A熱いな」
心配そうに私を見る
「たぶん、疲れたんだと思う」
「だといいけどさ。とにかく休めよ」
「・・・うん」
私は、今度は、和の胸元に顔を埋めると
まるで子どもを撫でるように
頭をユックリなでた
明日・・・
起きたら、パンケーキを焼こう
玉子はそうだな、スクランブルエッグで
私はそっと目を閉じた
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紫姫(プロフ) - ゆり:)さん» キャラクターが動きすぎて。今、書き手も混乱してますwまさか紅い月で、こんなに長くなるとは思ってなかったので、自分でもビックリです (2018年9月13日 6時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 嘘だらけ……これから真実が明かされていくのでしょうか。色々と謎が深まれば、確実に間違いのないことだけしか信じられなくなっちゃいますよね。でも、さよならしないで翔ちゃーーーーん！涙 マンションでの和との会話が気になりまくりです！ (2018年9月12日 7時) (レス) id: 0e888923d2 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆーみんさん» するどーいwでも実はフェイクも今回は置いてますwなんせ最近読者さんが紫姫の癖を読み取ってくださるので、紫姫もあの手この手wよかったら次の章でもお待ちしてます♪いつもありがとうございます (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» せいこさんっお久しぶりです♪読んでいただけてたんですね。嬉しいです。１番の初期に書いたangelシリーズぐらい、私もてんやわんやしてます。久しぶりにノンリアルを書くのもいいですねw (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - サチさん» はじめまして。来ていただいて、ありがとうございます。実はもとは、別のところに映画の脚本のコンペにだす予定だったものですが、諸事情で間に合わず、お蔵入りしてた分を占ツク用に書き直してます。他の作品はリアルが多くてここではコミカルな作品が多いですw (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年8月23日 20時
