「コロソウトシテル」 ページ36
「コロソウトシテル」
俺は、耳を疑った
今、かぐやは、何て言った？
俺だけじゃなく、ニノや、あかりちゃんも
一斉に、潤くんの方を見た
震えた唇を、噛みしめたまま、さらに目を真っ赤にした潤くんが
下を向いた
下を向いた途端、また、一滴、今度は、握り締めたこぶしに涙が落ちた。
潤「・・・お願いだから・・・七海を開放してあげよ・・・
A・・・」
途切れ途切れで、まるで、押し殺すかのような声で、話す潤くん
ニノは、片手で、顔の半分を覆い、
もう片方の目で、俺らを静かに見ていた
また、再び、静かになったこの部屋で、
かぐやのシャックリだけが、
木霊するかのように、聞こえる
気が付けば、ニノの隣にいたあかりちゃんも、
落胆し、目を真っ赤にして、俺らを見守っていた
そのあかりちゃんに気が付いたのか
ニノがそっと、あかりちゃんの肩に手を伸ばし、引き寄せ、その肩を撫でる
ニノとあかりちゃんは、すでに事情を知っているようだった
この静かな部屋の中で、知らないのは、俺だけってことか・・・
それが、なんだか、むなしくて・・・
俺は、意を決して、潤くんに話しかけた
智「潤くん・・・
ごめん、俺ね、全然話が見えないんだ・・・
俺にわかるように話してくれる？
今、直接、かぐやと話すのは、少し難しいと思うんだ・・・
ほら、なんせ、この状態だろ？
あかりちゃん？かぐや、部屋に連れて行ってくれる？」
急に俺が呼んだので、あかりちゃんは、少しとまどっていた・・・
が、すぐに、立ち上がり、かぐやに近づく
か「やぁぁぁあ」
俺から離れることを、かぐやは、必死に拒んだけれど
俺は
智「大丈夫・・・な・・・あとで、かぐやの話もちゃんと聞くから、
部屋で待ってろ・・・な
ちゃんと迎えに行くから」
そぅいって、また、いつもの通り、ポンポンと頭を叩いてやった
あ「Aちゃん・・・いこっか・・・」
そういって、あかりちゃんが、かぐやを、この空間から、連れ出す
このリビングは、ほとんどのものが、白でできている
アクセントに、木目が使われていて
背の高い観葉植物も、たくさん置いてある
この部屋のイメージを、さっきオーナーさんが言ってた、
息子のお嫁さんとやらが作ったんだろうけど
今の俺は、きっと、そのイメージとは、全然似つかわない、
空気感をただよわせていた
それが、本当、申し訳なく思ってしまうくらいだった
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チェリー(プロフ) - こんにちは！ずっと見させていただいております！移行も、楽しみにしてました(^o^)／これからも頑張ってください！！ずっと応援してます！ (2017年7月3日 23時) (
レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
shocola(プロフ) - 紫姫さん» うふふ (2017年7月3日 21時) (レス) id: 9653387dc9 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - shocolaさん» かぐやちゃんのことわかってきた？よかったwww (2017年7月3日 19時) (レス) id: e9c302e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かよさん» かよちゃん、なんやかんやで、移行しちゃったwww 短編の予定だったのになぁ (2017年7月3日 19時) (レス) id: e9c302e907 (このIDを非表示/違反報告)
shocola(プロフ) - 紫姫さん» 大好きやもん！ゆっくりやけど、かぐやちゃんも分かるようなってきて楽しみになってる！ (2017年6月29日 21時) (レス) id: 9653387dc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2017年5月2日 8時
