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「だって、きみは日本史専攻だったんだろ？
その方がわかりやすいかと思って、
その、菅原道真の時代、ここではムーア人が戦ってたんだよ」
「・・・へぇ」
「ほら、食いついてきた」
「いや、おもしろいなって思って・・」
「だろ？
このムーアの城壁は、800年から900年にムーア人によって作られた城の跡で。
1147年に当時の王アルフォンソ一世によって城は落とされ、
キリスト教の教会がたてられらんだよ
その後、1383年にはフェルナンド一世によってリフォームされて・・・
こちらもなんと、リノベーション物件っ」
「あはは、そうなんですね
そっか、リノベーション物件かぁ、今流行の」
「そう、今流行のリノベーション物件でございます、お客様？
って言っても
、俺らの間だけの流行じゃね、あはは」
俺らだけの流行
それがなんだか翔さんと私の距離が近くて、
うれしくなる
バカだなぁ
翔さんは、私にそんなこと思ってもないだろうに、
私一人、さっきから浮足立ってしまっている
「で、1755年の大地震によって崩壊。
19世紀に入ってフェルナンド二世によって大規模な再興工事が始まって、
ほら、ここでも出てきたフェルナンド、
これ重要ね、テストでるから」
そう言って、ニッと笑った横顔に
私は
「はい、櫻井先生」
と乗っかる
「大変、優秀な生徒だな。
そして・・・
現在でも、謎に満ちたムーアの城壁とその歴史に関しては研究が続けられているのであります」
「パチパチパチパチ、ご清聴ありがとうございました」
と
私が言うと
「あははAが言うセリフじゃねぇだろ、
それは、俺が言うセリフだわ」
そう言って、きゅっと、私の手を強く握った
そして
「足痛くない？実は、ここから先、少し登りが険しくなるんだけど、大丈夫？」
と、優しく聞いてくれる
「大丈夫です・・・」
「実はさ、そこがさ本当、険しくてさ、しかも、柵が無いのよ、・・・」
「え？」
「まぁ、言ったらわかるけど、ちょっと怖い
いや、だいぶ怖い」
そう言って、空いてる方の手で、鼻を掻いた翔さん
「Aは、高いところ大丈夫？」
そう聞いてきた翔さん
「大丈夫です・・その
高さの具合にもよるけれど・・・」
「まぁ、若干、いや、かなり断崖絶壁」
と、口をつぐんだ翔さん
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紫姫(プロフ) - まーちゃんさん» こーなりました・・・あは。それが、紫姫わーーーーるど♪ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ドキドキにへにへしながらｗいつもありがとうございます。ちょっと拗らせてみましたｗｗｗ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» 少しスパイス投入してみました。ここから、ラストまで、楽しんでいただけたらと思います。 (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - きゃーーー！ついに進展ですね！どうなるの？翔さんなんて言うの？気になります！！次回も楽しみにまってます。 (2019年6月5日 20時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回ドキドキにへにへしながら拝見させていただいています。いいなぁ… (2019年6月5日 4時) (レス) id: 0f8d7fa212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年5月17日 0時
