藍ちゃんが好きだけど､翔くんも好きっ!!

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「……！

藍ちゃあああああああああああん！！」





皆が注目している場所は
扉を勢い良く開けた女の子。

藍ちゃんの名前を叫ぶと
走って抱きついた。





「藍ちゃん！！久しぶり！」



「..走ってこないの」





『イテ..』と藍ちゃんに
チョップされたところを撫でていた。





「..望月って Aの事か｡」



「えっ？
藍は知ってるのか！？」





と つられて声を上げる俺。

その時 俺は後悔した。



その子は、俺の顔を見ると
アイちゃんの後ろに隠れた。





「あ、あ、あい、ちゃん…、
あの子は…誰で、すか…」



「………来栖翔。」





すると 嶺二先輩が青い顔をして
こちらに向かってきた。





「翔たん こっちに行こうか、ね？」



「えっ…？」





俺は嶺二先輩に背中を押されながら
部屋を出されそうになった。



戸惑いの中 急に後ろから飛びつかれ
体制が崩れた。





「ダメぇぇぇぇ！！
それ 私がああああああ！！」





何が言いたかったのか分からないが

さっきの女の子に馬乗りされている。





「いっただっきまーす！！」





女の子がそう呟くと
俺の服に手をかけた。





「えっ、ちょっ、
やめっろ…っ！！」





俺よりも全然弱そうなのに
びくともしない。



が、脱げる寸前で
急に体が軽くなった。





「やめろ、A。」



「あっ！
蘭ちゃん！！久しぶり！」





………、この子は良くわかんない。






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