死界魔霧都市 ロンドン 人造人間 ページ33
｢うわぁ…｣
｢あのオッサン、何やってたんだよ…｣
ドラキュラか？ドラキュラでもいるのか？
と、恐る恐る辺りを見回す。
すると、棺が1つギィと音を立て開く。
｢！？！？｣
｢下がれ！｣
モーさんが剣を構え私の前に出る。
その棺から、現れたのはピンクの髪の毛の少し変わった少女だった。
｢女の子…？｣
｢フラン！｣
と、モーさんがその女の子に近づく。
｢えっ？モーさん知り合い？｣
｢あぁ。無事だったんだな｣
うーうー。と女の子は頷く。
｢フラン…フランケンシュタイン…人造人間…｣
昔見た、話を思い出す。
悲しい、人が創り出してしまった、怪物のお話。
｢先輩！モードレッドさん！何か…その方は？｣
｢おー、大丈夫だ。マシュ。コイツはフラン。まぁ、バベッジのオッサンの養い子だ｣
｢そうだ。ねぇ、フラン。君はバベッジ博士が何処に行ったか分かる？｣
｢うー！｣
当然だと言わんばかりに、フランは頷く。
｢じゃあ、案内頼むよ。私達、バベッジ博士を探してるんだ｣
｢うー、うー｣
｢分かったってさ。じゃ、上に戻るか｣
備え付けの時計を見ると、既に午後6時を回ったところだった。
｢バベッジ博士を探すのは明日ですね｣
｢だね｣
と、上に戻り家から出た所だった。
｢おやおやおやぁ？コレはコレは｣
｢おや、お早いですね｣
悪魔みたいな奴と線の細い学者みたいなのが居た。
｢初めまして。Pと申します。今回、このロンドンを焼却する者の1人と申し上げておきましょう｣
｢お前らが！｣
｢モーさん！駄目だ！｣
と、走り出したモーさんを止める。
｢おい！A離せ！！｣
｢おやぁ？気付かれてしまいましたか！！このメフィスト！まさかの不覚！！ギャハハ！！｣
すると、小さなだがおそらく殺傷力は高い爆弾が爆発する。
｢では、任せましたよ。メフィスト｣
｢待て！おい！！｣
と、Pは消えていった。
｢さてさてさて、貴方がたの敵は私ですよぉ？？さぁ！楽しみましょう！！｣
と、爆弾がばら蒔かれる。
｢マシュ！！｣
｢はい！｣
マシュの盾が爆弾による爆破を防ぐ。
その隙に、メフィストは大きな挟みで切り込んで来る。
｢アレキ君！ブーティカ！！｣
｢任せて！｣
｢分かった！｣
2人がメフィストに向かって切り込む。
モーさんも間合いを測り切り込む。
何とか、アレキ君の最後の一撃で沈め戦闘は終わった。
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作者名：キーリア | 作成日時：2016年10月2日 21時
