邪竜百年戦争 オルレアン 呪解 ページ22
何とか逃げ果せ、途中しつこく追ってくるワイバーンを迎撃しつつ次の街に身を潜めた。
ジークフリートの手当てを、行ったは良いものの肝心な竜殺しの力が発揮出来ないという。
呪いやら、何やらで。
「はい。そんな訳で、ジャンヌに次ぐ聖人探しデース」
「マスター。お疲れなのは分かりますが、頑張りましょう!」
と、ニコニコ輝く笑顔でジャンヌ。
まぁ、ゆっくり寝てないんだけど頑張りましょう!
手分けして、周辺の街で聖人を探す。
クーと、プーちゃん、ロビンが担当した街で見つけたらしく協力してくれるよう説得に行く。
「良いでしょう。我が力がそこな御仁の為になるのなら」
と、快く承諾してくれた。
かくして、呪いは解かれた。聖人2人が集まるとこういうのが出来るのか…。
「よぉ、嬢ちゃん。起きたか?」
「……くー?」
「そーそー、嬢ちゃんのランサーのクー·フーリンですよー」
「……寝てたのか」
マジか。記憶全く無いぞ。
どうやら、膝枕をされてるらしくクーの顔が天井方向に見える。
「おー、目覚めたか?マスター」
「何だよ、入ってくんなよ」
「うるせぇ。飯が出来たから呼びに来たんだよ」
と、クーとプーちゃんの言い争いが始まる。
兄弟みたいだなぁ…と思う。
「プーちゃん、プーちゃん」
「ん?どうした?マスター」
「水、コップに水………オナシャス…」
変な時間に寝たせいで頭が痛い。もう外は夜だ。
「あ。先輩起きたんですね!具合は………何やってるんですか!?クー·フーリンさん!?」
今にも、コイツ何やらかした。場合によっちゃ、処すぞ。みたいな顔して、クーに掴みかかるマシュ。
後ろから、どうした?と、顔を覗かせる先生とロビン。
「いや、看病をだな…って聞いてないな!盾の嬢ちゃん!」
「先輩!今すぐ、離れてください!!この人はセクハラ大魔神と言っても過言ではありません!!」
あぁ、冬木でのクーさんセクハラ事件の奴か…。
マシュと私が狙われて立香先輩がちょっとキレかけたアレか。
「クー、起きる。看病ありがと」
「おう。次はぶっ倒れるなよ。ジークの奴がスゲー焦ってたぞ」
「うっす…」
その後、プーちゃんが持って来てくれた水を飲んで皆が居る下の階に行く。
ジークには、心配かけてごめん、と謝罪する。
ハサン先生と荊軻さんには、大丈夫か?と頭を撫でられた。
アレキ君には、未熟だね!マスター!先生も心配してたし僕も驚いたよ。
と、軽くデコピンをくらった。
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作者名:キーリア | 作成日時:2016年10月2日 21時