基本自由行動 参 【男主】

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武藤「…A、ちょっと良いか」






『…ムーチョ？なんでこんなところに、』








平日の昼間、普段なら学生は勿論、ご老人ですら通らないような道を散歩していた俺に誰かが話しかけてきた。


後ろを振り返ればムーチョが居た









武藤「…お前、天竺との抗争、出んのか？」







『…？なんでそんなこと聞くんだ？』






武藤「………





頼む、出ないって言ってくれ。


俺はお前の悲しむ顔が見たくない、」








『…は、？



どうしたんだよ、ムーチョ…？』










意味のわからないことを言い出したムーチョ。


聞き返せばどんどん悲しそうな顔になる。










『…どういうことかわかんねぇけど、






オレは出るぞ、次の抗争。




場地が死んだ時から決めてる。

もう誰かが死ぬのは見たくない。俺が守る』









武藤「…そうか、わかった




後悔、するなよ」









そう言ってUターンしたムーチョ。










『…？』










終始頭に「？」を浮かべていた







〜







ドラ「マイキーとちょっとツーリングしてくるわ」





『えー、俺暇じゃん』









その日の夜、急に堅が着替え出したので何かと思えば、マイキーとツーリングに行くと言い出した










ドラ「芽依にでも会ってこいよ。まだそこまで夜遅くねぇし」





『芽依はなるべく健全に育てたいんですぅ〜

夜9時には寝てもらわないと』







ドラ「芽依も中一だろ？そんな縛ってやるなよ…

つかお前が兄貴の時点で健全じゃねぇから」








『…もーうるさいな、早く行ってこいよ

俺は散歩でもしてる』








ドラ「おー、気ぃ付けろよ」









『お前こそ事故んなよ』

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