くそざこ天パ【男主】

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そ〜っとドアの外を覗くと、人影ひとつ無く静まり返っていた。




『えぇ〜………何コレ…』


「にゃ」


『…どうしようか』




前もって知ってたら計画立ててたのに。

急すぎて頭が追いついていない。



とりあえず外に出てみる。

裸足の俺にも優しく、カーペットが敷いてある。
絶対俺の為じゃないけど




『以外にデカくて笑うねこの会社』


「にゃん」




多分、梵天(アイツら)は色んな会社を仕切っていて、そのうちの1つなのでは無いかと予想する。

反社の為だけにこんなでかいオフィスあったらすぐに特定されて捕まるだろうし



この階は恐らく最上階。
最上階でなくても、上の階の方だ。


まずは降りる手段を探さなければならない。

エレベーターは人が乗っていたら密室だし終わるので、階段を探す




『ん、アレか』




一直線の廊下を小走りする。

良い子は廊下を走らないでね！！！！
転ぶと痛いだけじゃなくて周りからの視線も痛いからね！！！




階段を少しずつ降りていく。
やべぇ、足腰弱くなってないか俺。降りるだけなのに足痛い。疲れてきた












鶴蝶「＿＿＿＿＿＿＿は？」


『ア゛ッ』





くっっっっそビックリした〜〜〜〜〜〜〜〜

突如、階段で鶴蝶と鉢合わせた
オレの顔を見て驚きと怒りと、なんか色々交じった表情で固まった鶴蝶





『やべ』


鶴蝶「っおい待て！！！！！！」


『っ早っっっっ待て待て待て待て』






鶴蝶の横をサッとすり抜けて下に駆け下りていく。
しかし後ろからドタドタと聞こえる音にビビり散らかす。早すぎだろ。





『っしんど…！！』


鶴蝶「っなんでそんなすばしっこいんだ…！！」


『っハハァｯｯ！！残念だったな！逃げ足だけは速ぇんだよ！！！！！』



鶴蝶「逃げ足を誇るな！！！！！！




っクソ……っおい三途か！？？！

幸野が逃げた！！！マイキーに伝えろ！！！」




『あぁ゛ｯｯもうやめて逃げれないじゃんソレ！！！』






俺にとって絶望的な電話をした鶴蝶
そのスマホ叩き割ってやろうか。無駄に最新機種使いやがって


ちなみにそろそろ、足ではなく将軍を抱える腕が限界を迎えそうだ。






『っは…！！つかれるぅ゛っ！！！！』


「にゃん」


『オマエ楽そうで良いな！！！！！！！！』






変わらず偉そうな態度をとる将軍。
まぁ可愛いんだけどね、許しちゃうんだけどね。

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