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グレル「それって、どういう事?」

ウィル「A自身、記憶が無いことに関してはそれほど重要な事とは捉えてないようですが、そんな事例今までになかったため、協会はAの事を重要人物として監視していくように決めたようです。」

「そんな…それって、つまり協会側に利用されていたって事ですか」

ウィル「言い方を変えればそういう事になります。私はAがここに来た時に言われたのです。もし、Aが協会を抜けようなどと言う時があれば休暇を与えるように、と。協会側は是が非でもAを引き止めておきたいんですよ。」

グレル「なんで…なんでそんなに大切な事アタシにいわなかったの…あの子。そんなにアタシ、信頼されてないのかしら…」

ウィル「いいえ、それは見当違いです。Aの最初の記憶は何かわかりますか?」

グレル「いいえ??」

ウィル「試験を受けた時でもなく、私に会った時でもなく、グレル・サトクリフ、あなたに会った時だそうですよ。」

グレル「アタシに……??」

ウィル「あなたはAに信頼されています。愛されているんですよ。」

グレル先輩は下を俯いた

3人の間に沈黙が走る

「先輩……」

グレル「今…今Aはどこにいるの?」

ウィル「ファントムハイヴ伯爵の家です。行くのですか?おすすめはできません。今行ったところで、A自身の心の整理がつかないあいだは私達の誰とも会ってはくれないと思いますよ。なんせ、一番愛していた人が敵になったんですから…心の整理も必要でしょう。」

グレル「っ…わかったワ。悪かったわね、ウィル。」

グレル先輩はそう言って踵を返して出て行ってしまった

「ウィル先輩、グレル先輩ってA先輩の事好きなんですかね?」

ウィル「それは後輩として可愛がっていたのですから当たり前でしょう」

「いや、そうゆう事じゃなくて、何となくわかるんですよ。好きの感情の違いが。多分グレル先輩もウィル先輩一筋だから[そういう自分]が受け入れられないだけなんですよ」

ウィル「ありえませんよ」

ウィル先輩は鼻で笑ってそそのかしたけれど、私にはわかる。

だって、本当にすきじゃなかったら、さっきみたいに悲しい顔なんてしないから……

伯爵→←記憶



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- 素敵な作品ありがとうございます (5月21日 19時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)
澪桜(プロフ) - 続きが読みたいです!…でも1ヶ月以上更新出来てないって事は放置されたままなのか、続ける気がない?とにかく続きが読みたいです!!!!!!!! (2019年2月7日 15時) (レス) id: f8910ba311 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:叶芽 | 作成日時:2018年8月14日 1時

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