偽り41 ページ42
Aside
そしてその後、左馬刻さんに家の荷物をまとめるのを手伝ってもらった
『...こんなもんかな』
左「...おい」
『?』
左「これは持ってかないのか」
『!!』
それは僕が生まれた頃の写真だった
『...あぁ...要らないですけど...父親に見つかったら不味いので一応持っていきます』
唯一自分が写っていて、残ってた写真だ
写真を受け取って鞄の中に突っ込んだ
左「...他に残ってるやつは本当に要らないんだな?」
『はい。使わないので』
左「じゃあ、そろそろ行くぞ」
さようなら
僕の部屋
長い間ありがとう
────
Noside
『...スゥー...スゥー』
左「...寝たか」
Aは左馬刻の車に乗ったあとすぐに寝てしまった
余程仕事の疲れがあったのか、それとも父親から逃れられるという再度の安心感から来たものなのかは分からない
左馬刻はAの頬を撫でた
左「...こんなちっせぇ身体で色んなもん抱えてたんだな」スリッ
環境は違えど、親に大切にされない気持ちはどんなものなのか分かっている
左「ハッ...父親って生き物はどーにも俺達には到底理解出来ねぇ行動しかとらないらしいな」
自傷的に笑った
だが、口元は歪んでいた
『...いた...い...や...めて...はな...て』
その言葉を聞いて左馬刻はまた顔を曇らせた
左「俺は何もしねぇよ」
そう言って頭を撫でた
優しく、ゆっくりと
左「もう一人で抱え込むな。俺がいる」
そう言って車を走らせた
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クロ(プロフ) - みますさん» 小説をよく読んでくだされば分かると思いますが、「この時代こそ男が権力を握っていた時代」という言葉を使い勝手に数年前は男が権力を握っていたようなものにしています。不快にさせてしまっていたのなら申し訳ありません。 (2018年10月31日 21時) (レス) id: fa8f49b139 (このIDを非表示/違反報告)
みます(プロフ) - ヒプマイの世界線だと女尊男卑だと思うのですが、なぜ夢主は父親に主様の小説のような扱いを受けているのでしょう?気になり続きが読めません、よろしければ説明頂けると幸いです。 (2018年10月21日 1時) (レス) id: ea3e9d6ac0 (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - 名前などないさん» えぇ〜!(TωT)宝物!嬉しいです!これからも温かく見守ってくだされば幸いです! (2018年10月7日 18時) (レス) id: fa8f49b139 (このIDを非表示/違反報告)
クロ(プロフ) - 神夜さん» 嬉しいです!高評価ありがとうございます!(;▽;)更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2018年10月7日 18時) (レス) id: fa8f49b139 (このIDを非表示/違反報告)
名前などない - 名前などないは、宝物を見つけた (2018年10月7日 17時) (レス) id: 7d4ac3f345 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2018年9月9日 21時