【碧棺左馬刻】男として生きてる女

偽り15 ページ16

Aside




乱｢じゃあまたねぇ〜...｣ヒラヒラ


一｢ありがとうございました！｣


『うん、また今度』



飲み過ぎたなぁ...頭痛い



後ろからは｢ほら、乱数！ちゃんと歩け！｣と声が聞こえる



今何時だっけ？


スマホを開いた





が、1番先に目に入ったのは時間ではなく






不在着信という文字





...怖い...


誰だよ



知らない番号だな...



かけ直してみるか？



ﾌﾟﾙﾙﾙﾌﾟﾙﾙﾙ(


ﾋﾟｯ



あ、出｢てめぇ！！！さっさと出ろや！！！！｣



ビクッ！！


...




...いや、うるせぇ

なに

誰よ




『...あの...どちら様でしょうか？』


｢あん？ふざけてんのか？てめぇ｣





いや、あん？じゃなくて

何？あん？ってヤクザみたいだなぁ






...ん？ヤクザ？







『えっと...もしかして碧棺さんですか？』


左｢そうだろうが。声で分かれや｣


『電話越しだったので、よく分かりませんでした...。すみません。』



電話越しって本当に誰か分からなくなる...

申し訳ない...というか...



『何で自分の番号知ってるんですか？』


名刺とか渡したっけ？



左｢ポリ公に調べさせた｣



え、職務乱用？




すると｢誰がポリ公だこのガキがァ！！！！｣と聞こえてきた


左｢てめぇは今黙ってろ！！！｣


...


怒鳴るのやめてほしい




『...それで何か御用でしょうか？』



左｢今何処にいる｣



『え？...えっと...シブヤに居ます』



左｢シブヤの何処だ｣



『えー...あ、snowMOAというお店に居ます』



左｢そこで待ってろ｣ピッ





え？


え？切られた？


『...待ってろとは？』


よく分からないけど、待ってればいいのかな...？





────



『うぅ...寒い』


ｷｷｰｯ


ん？...何か黒い高級車みたいなの来た

誰のだろう？





｢おい｣







『え？』



左｢乗れ｣



碧棺さん？


それと...もう1人男の人が乗ってる...



一応近くに寄っておこう




『あの...』



｢こんばんは。どうぞ乗ってください｣


ｶﾞﾁｬ




左｢ん。さっさと乗れ｣



『あ、えっと...失礼します』









なにこれ？

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