Story 40 ページ42
you side
私が起きた時、照くんはもう居なくなっていた。
ベッドの近くにあるテーブルを見ると照くんのきれいな字で書き置きがしてあった。
“Aへ
やる事もなくなったので帰ります。
冷蔵庫の中に勝手にだけどゼリーとかAが食べれそうなものを色々入れてあるので良かったら食べてください。
また元気になったらどこか遊びに行こう。それまではしっかり休んで体調を治してください。
岩本 照”
その書き置きを見ながらボーッとしていたんだけど、そういえば不思議な夢を見たなぁと思って、夢で見た事を思い出していた。
その夢には照くんが出てきて、寝ている私の頭をずっと撫でてくれていた。
途中で“早く俺の彼女になってよ”とか“好きだ”とかいっぱい言ってくれた。
そして最後には、私にゆっくり近づいてきたかと思ったら確かキスを…
いや、何を考えているんだ私は。ちょっと妄想が過ぎるかな。
と考えていたら、書き置きの下ら辺に小さくP.S.と書かれているのを見つけて、その横に書いてあった文章を見ると…
“Aの寝てる顔が可愛すぎて抑えられませんでした。ごめん。”
と書かれていて、一瞬頭の中にははてなが浮かんだ。
だけど、さっきの夢の中での出来事が…いや、あれはもしかして夢じゃない…？
だとしたらあのキスは…
『…っ！？』
その瞬間、私の顔が一気にボンッと熱くなるのを感じた。
それに、何となく唇には感覚が残っていて熱い。
そうか…私、照くんにキスされたんだ…
…覚悟を決めるって言ったけど、覚悟を決める前に私はダメになってしまうかもしれない。
というか、きっともうダメになってる。
最近、私は気づいたら照くんの事しか考えられなくなってきてるし、テレビや動画で照くんを見たら自然と頬が緩むのも薄々気づいていた。
私、照くんの事が本当に好きなんだ。
照くんに会いたい。照くんと一緒にいたい。
…照くんの彼女になりたい。
そう思ってしまった私の気持ちはもう止まらなくて、気づいたら照くんにメッセージを送っていた。
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紀美ちゃん - 初めまして，作品を読ませて頂いてます。初めて読む事ができ、書く方に対してどんなストーリーが気になり，読む楽しみしてます．また次回も，来月も楽しく書いてくれたら嬉しいです。絶対読ませていただきます。 (2022年10月12日 10時) (
レス) @page48 id: 6732d212f2 (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - きゅんきゅんしました！完結おめでとうございます♪ (2022年8月20日 13時) (レス) @page47 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち - お疲れ様でした。無事に恋人になれてよかったです。続編も楽しみです。 (2022年8月11日 1時) (レス) @page47 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - お疲れ様でした！すごく素敵な作品に出会えて幸せです！ (2022年8月10日 21時) (レス) @page47 id: 5fc2fdf269 (このIDを非表示/違反報告)
Mochi(プロフ) - あっぷるぱい。さん» コメントありがとうございます。素敵な作品と言って頂けて大変光栄です。続編の短編集も現在作成中ですので、そちらも楽しみにいて頂けると嬉しいです。これからも皆様に楽しんで頂けるお話作成頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。 (2022年8月10日 19時) (レス) id: c3136e4c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mochi | 作成日時：2022年7月28日 19時
