破天荒×非日常 (ページ8)

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　第六話　戦闘×不安ページ8

(フン～フンフン～フンッフ～ン♪)

隣がうるさい。

何でこいつと一緒にいるのか、今更ながら疑問がわく。

「２日目だぞー。これからガチンコファイトだぞー」

「お前が言うな、、、それ」

いつ見ても、、、どこをどう見ても、この男は、、、。

それはどうやったって、変わらないのだが、、、。

「いい加減、緊張感をだな」

「楽しいほうがいいじゃん」

ああ、もうコイツは、、、。

「落ち着け。黙っていろ。油断は禁物だ。いいか、わかったな」

「は～い、、、っと、、、、、ん？来たんじゃね？」

まさか。

　前方、２メートル近い“化け物”。まだ気付かれていないようだ。

「隠れろ。作戦をたてなお、、、」

「突撃っ！！！」

　ダッ

「おいっ！待てよ！！くそっ」

あいつは馬鹿なのか、、、。

とにかく、、、突っ切ってしまったからには、殺るしかない、、、。

相手側もこちらに気付いたようだ。

山内が化け物に切りかかる。

僕はフォロー側だ。

万が一にでも当たらないように、照準を定める。

化け物の頭に合わせて、、、撃つ！

『グオォォ、、、』

「ナイスショットォ！！その調子でも一発よろしく！でりゃぁ！！」

弾を装填、、、。

先と同じプロセスで、、、撃つ。

「直撃」

「ナイス！」

山内は、これでもかと言うぐらいに派手に応戦していた。

だが、どこか危なっかしいところが多々ある。

「これで、、、おわ、り、、、っだっ！！！」

　ズシャァッ

化け物が崩れ落ちる。

またあの人形のように、消えていく。

「ハァッ、、、ハァッ、、、終わったぁ、、、」

「おつかれ」

「お前、、、こっちは体力勝負なのに、、、。」

「仕方の無いことだ」

『初戦突破おめでとー。あと２９日、がんばってね～』

　ブツッ

「あれ、暇人なのかな、、、ｗ」

「しらない」

怪我、は無さそうだ。

「こんなもんなのかな」

「これからもっと強くなるだろうな。がんばれよ」

「もう、、、ひっでぇ」

なんとか勝てた。

“なんとか”

明日、生きていられると言い切るのは、正直むずかしい。

このまま山内がもつかも、、、。

　でも、僕たちはここで“生き抜かねばならない”。

そのために、僕たちは何をすればいいのだろう。

「僕たち、このまま生き残れるだろうか、、、」

「出来ないことは無いんじゃないかな。ナギチの体力が圧倒的に低いのは問題だと思うけど」

「おいっ、、、言いすぎだ」

「出来るよ。俺達なら、ね」