二次元しか愛せない系少女、名探偵の解答 ページ12
乱歩side
「君がこの後、する行動は_
、
"本屋に行く"だ」
僕は目の前の人を指差し乍そう断言する。
「なっ…!?」
勿論僕の推理は外れる筈は無く、如何にも図星の様な表情をしている。
「証拠は二つだ。
まず一つは、君のバッグのアニメ缶バッチだ。
確か今日、そのアニメ缶バッチの限定版の雑誌が発売される日だった。
君はその雑誌を先行予約し、
今日買い物に出た序でにと本屋に受け取りに行く積もりなのだろう。
それと二つ目。
君の持っているアニメ缶バッチ_確かそれは
千分の一という
早々、運良く当たる訳が無い。
これが証拠だ。
こんな推理、僕にとっては朝飯前だね!」
完璧な推理に証拠。
矢っ張り僕の異能力_超推理は
凡人と全く桁が違うね!
僕は得意げに ふふん、と威張ってみせる。
すると彼女は目を細めて、
「ヘェ…面白いですね。
真逆こんなにも的確に当てられるなんて…
…江戸川さん、只者ではないですよね?」
と云った。
その質問に僕は、
「君、見る目があるね!
_僕は武装探偵社の調査員の一人、
異能力_超推理を持つ世界一の名探偵の
江戸川乱歩だ!」
すると彼女は少し目を見開いて、
「…超推理、ですか…
さぞや凄い異能力でしょうね。
乱歩さんの前では
敵もお手上げなんじゃ無いですか?」
クスクスと笑い乍、こう云う彼女。
その回答にも僕は
「まぁね!この僕にかかれば難事件なんて一瞬で解決だよ!!」
当然、とでも云う様にドヤ顔をする。
だって、事実なんだから。
何が可笑しいのか、クスクスと笑い続ける彼女。
そんな彼女に何故か僕は目を離せなかった。
「…お__くな_そう__すね」
「ん?」
本の小さな、本当に小さな声で彼女は呟いた。
彼女が何を呟いたのかは、僕には分からない。
「…っふう…江戸川さんの云う通り、
今から本屋さんにでも行くとしますか。」
彼女は何時頼んだのか、抹茶と和菓子をすでに完食していた。
「じゃあ、今日はこれで御暇しますね。また来ます。
_江戸川さんもまた逢えたらいいですね」
彼女は僕の肩を叩いて、ふわっとした笑顔でこう云った。
初めに会った時とは違う、全然違う雰囲気だ。
甘味処の定員の挨拶の声が聞こえる。
カランカランと云う、扉の開く音がする。
_僕は、一体どうしてしまったのだろうか。
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氷華(プロフ) - 自分のペースでゆっくり書いて欲しいです(*´ー`*)これからも応援してます!! (2019年2月25日 22時) (レス) id: ed00fd4798 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレヰト - とても面白いので、ふっとネタが降りて来た時にでも書いてくれれば嬉しいです!別に、文がおかしくても構いません!間違えたら直せばいいんです!検討お願いします! (2019年2月17日 19時) (レス) id: 9bf0bfde55 (このIDを非表示/違反報告)
雨咲 水葉(プロフ) - 自分のペースでのんびりと書いてもらえればうれしいです。この作品の中好きだったので(半分ないよう覚えてないや。汗)とにかくこの作品、途中半端で終わらさずゆっくりでいいのでつづきお願いしますm(_ _)m (2019年2月11日 20時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
怜奈(プロフ) - 続きをオオオオオオオオーーーーーーー(///ω///)♪ (2018年5月6日 21時) (レス) id: 14ed024632 (このIDを非表示/違反報告)
雨傘響音(プロフ) - あれ…中也さん、夢主誘った本来の目的は…?(;´・ω・) (2018年4月7日 14時) (レス) id: f78f4d1bf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お布団@自宅警備隊No.7 | 作成日時:2017年6月19日 19時