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休日 ページ10

「よぉ」

『…どうも』


なぜ休みの日まで先生に会わないといけないのだろう…



その理由は昨日に遡る








金曜日



『明日は1日寝よう…』

「今帰りか?風間」


帰りがけ、急に後ろから声をかけてきたのは数学教師の不死川先生



『はい、ではさようなら先生。』



ニコリといつものように笑いそそくさと帰ろうとするがそれは次の一言で自然と足が止まった



「明日暇か?」

『暇ではありません。』

「なんか予定あるんのか?」

『寝ます』

「よし、暇だな、明日ここに来い」


メモ紙にカフェの名前


え?何故


『嫌ですけど〜』

「来なかったらぶっ飛ばす」


うわー、PTAよ働け




***





「食わねぇのか?甘いの嫌いだったか…」

『嫌いとか好きとかではなく何故休みの日に先生とお茶してるのか分からないんですが?』

「このパンケーキうめぇんだ」

『聞いてますー??』


顔に合わないよその食べ物


珈琲のカップに手を付けゆっくりと呑むとこちらを凝視してくる不死川先生


『…なんですか』

「いや、よくそんな苦ぇの飲めるなーと」


『俺も好きで飲んでないです』

「はぁ?」



カチャリとカップとソーサーの音が鳴る



『甘いものを知ると…抜け出せなくなる』

「…」

『抜け出せなくなったら…泥水を啜るしかないんですよ』



再びカップを口に持っていこうとすると不死川の手がそれを拒んだ


そのままカップを不死川が奪うと一気にグイッと飲み干す


「うわっ、にっが」

『ちょ…』



「抜け出せなくなるなら」


不死川は自らのグラスをグイッとAに渡す



「俺がてめぇの手を引いてやる」

『なに…を』


「てめぇはまだガキだ。ガキは甘えてろ」




Aは不死川が渡してきたグラスを見てゆっくりと飲む

甘いフルーツとライムの香り…




『…おいし』

「だろ」


『なんで…こんなことするの』

「…その張り付いた笑顔をぶっ壊してやりたくなった」

『…は』


だめだ


こいつも

あの真っ直ぐで泣きたくなるような心の持ち主と一緒だ…



あの熱い炎のような男と一緒だ…





「(てめぇの記憶…必ず思い出させてやらぁ)」








なんでこいつはこんな笑顔を俺に向けてくるんだ




「ほら、食ってみろ。お前痩せすぎなんだよ
しっかり飯くってんのか?」


『…あんたに…関係ないだろっ』


「関係ある」


『なにが!』




「てめぇは俺の…大切な仲間(ダチ)だから」

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時雨 - な…泣く…素敵な小説を書いてくれてありがとうございます… (2021年3月16日 10時) (レス) id: 3067d420d6 (このIDを非表示/違反報告)
テララ(プロフ) - 蓬莱寺さん» ありがとうございます!コメントが私の頑張る糧になります!もう少しお付き合い下さい (2021年1月15日 1時) (レス) id: 6f93d0d76b (このIDを非表示/違反報告)
蓬莱寺(プロフ) - 鬼滅編・現代編と続けて読みました。続き楽しみにしています (2021年1月14日 8時) (レス) id: de353d3df7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テララ | 作成日時:2021年1月4日 3時

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