雨の生き様 【煉獄杏寿郎】

無限列車 ページ44

「煉獄さん！Aさん！」



止まった？土煙で見えない…


煉獄さん、Aさん！



見えっ…



「あぁ…あ”ぁ！！」



「な…ぜ」




『がはっ…』


猗窩座の拳が煉獄の溝に突き刺さる前にAが入り込み煉獄を突き飛ばしそのまま猗窩座の腕はAの溝を貫いていた

その上吹き飛ばされた右腕からは血が流れ出し地面を赤く染めていく




煉獄は目を見開き硬直していた




「死ぬ、死んでしまうぞA！！鬼になれ！鬼になると言え！！

お前は選ばれし強き者なのだ！！」




風鈴の音が聞こえた





__________

___



『母上、俺はなぜ予知(・・)の力など受け継いでしまったのでしょうか…何故、他兄弟とこんなにも姿が違うのでしょうか』



あぁ、小さい頃の俺だ



「私の祖母、そして先祖は代々女家系で予知と言う巫女の力を持った一族でした。
しかし私にそう言った力は無く私の代で終わるはずでしたが…神様が貴方に力を授けたのでしょう

貴方の曾お祖母様も青い瞳でした」



『杏寿郎が…死ぬ夢を見るんです。悲しくて
辛くて…俺は何も出来ませんでした』

「はい」

『俺は、杏寿郎や千寿郎には長生きをして欲しい。愛する人と結ばれて、笑顔でいて欲しい』

「…はい」

『俺は…あいつを…杏寿郎を守ってやれるでしょうか？』



「A」



あの時の母上の暖かい手は今でも忘れられない




「貴方は強い子です。家族を思い人々の幸せを願う
優しい子です」

『は、母上…』




「私はもう、長くありません。貴方のような優しい子の母であれて幸せでした。

一緒に頑張りましょう、最後まで

どんなに辛く悲しいことがあっても、母はいつも貴方の味方です」




風鈴の音だ


母上が好きだった花の風鈴


杏寿郎と縁日に行った時に一緒に金を出し合い買った奴だ




優しい音だ





「あとは、頼みます」

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