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幸せ4 ページ6

「ぎゃあぁぁぁ―――――!!!」







今日も今日とて、Aの悪戯の被害者は増えていく。



この悲鳴は、今月7回目の落とし穴に引っかかった青田坊のもの。






しかし当の仕掛け人であるAはというと



特に青田坊の様子を見に行く訳でもなく、トタトタと廊下を歩き、ある場所を目指していた。







暫く歩き続け、目的の部屋へ到着すると


Aは障子の前でふんふんと鼻を利かせ、にんまりと笑って障子を開けた。









「じじいっ!!」



ぬらりひょん「おー、Aか。


今日も元気じゃのー。」









そう。


そこは奴良組初代総大将にして、魑魅魍魎の主








伝説の妖怪・ぬらりひょんの部屋だった。








普段なら畏れ多くてほとんど誰も近付かないのだが


Aにとっては、父親と同じく初孫の自分にデレデレな良き祖父である。





Aはちょこんと隣に座ってぬらりひょんを見上げた。









「なあじじぃ〜。」



ぬらりひょん「なんじゃ。」



「さっきなんか隠したろ。」









Aの発言に、分かりやすくギクッと肩を上げるぬらりひょん。








ぬらりひょん「さ、さあの〜。はて何の事やら…。」



「さっきじじぃの部屋に紀乃っぺがなんか持ってってた!!」



ぬらりひょん「そ、総会で使う書類じゃろ。」



「丸っこかったぞ。」



ぬらりひょん「…カラスの奴が丸めたんじゃろ。」








苦し紛れにもほどがあるぬらりひょんに


Aはじとーっと疑いの目を向ける。




遂に口笛まで吹き出したぬらりひょん。

Aはいつもより少し低い声で、切り札を切った______。









「この部屋から、クリーム大福の匂いした。」









それを聞いてガックリと項垂れるぬらりひょん。







何を隠そうこの愛孫、甘味に関しては驚くほど鼻が利くのだ。







以前鯉伴と甘酒を呑んでいた時も、何処からか嗅ぎつけて現れ、甘酒をせがんでいた。




無論まだ2歳の子供に甘酒を与える訳にもいかず

つまみにしていたあられを与えて事なきを得たのだ。





だが今回はAの大好物であるクリーム大福。





いくら若菜さんに、「喉に詰まると危ない」と止められていると言っても

この孫は頑として譲らないだろう。



はてどうしたものかと頭を悩ませるぬらりひょんに、ふと妙案が浮かんだ。






ぬらりひょん「のうAや。」



「んー?」



ぬらりひょん「じいちゃんとげーむせんか?」

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設定タグ:奴良リクオ , 奴良鯉伴 , 鯉伴生存   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 凛さん» 久々にこっち覗いてみたらコメント来てました…。遅くなってすみません!主人公の容姿は、今はまだ小学生なのですが、鯉伴に似た真っ黒な癖のある髪を肩につかない程度に伸ばしてます。山吹色の瞳も父親譲り。身長は平均位です。でも体重は軽いですよ。細身な子です。 (2018年5月2日 23時) (レス) id: e487e4bccc (このIDを非表示/違反報告)
- なんか文がごちゃごちゃになってますね(汗)すいません (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
- 読ませてもらってます!また、更新してもらえると嬉しいです♪あと、主人公の容姿をよろしければ詳しく教えて貰えたらと思います。 (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アキラさん» お、お早い!!楽しみにしてもらっているのが伝わってうれしいです!!今後はもっと早く更新するので、ぜひ続編も見に来てください! (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - NoiSeさん» 遅くなってしまいました!!今後はもっと早く更新するのでお願いします (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年8月23日 0時

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