幸せ21 ページ28
先生「……ということがありまして
親御さんもご立腹なんです。
今は3人とも別室にいるんですが、2人とも全然謝るつもりがないらしくって…」
若菜「あらぁ、そうなんですか。
すいません先生ご迷惑おかけして。」
楠木(母)「けどねぇ先生。
うちの子は理由もなく人を殴る様な子じゃないんだよ?
なんかあったんじゃないかい?」
先生「え、っと、それは……;;」
若菜「まあまあ楠木さん。
何はともあれ暴力を振るっちゃったのは事実ですもの。
ちゃんと謝らなきゃですよ。」
先生「ぬ、奴良さん…!」
若菜「でもねぇ先生
もう2度と、いじめ【こんな事】が起きない様、しっかりと、
生徒たちを見ててくださいね〜?」
先生「は、はいっ…!
す、すすすいません、でした…!;;」
若菜「あら謝る必要無いんですよ。
先生まだお若いんですもの仕方ないわ♪」
楠木「…お前の母ちゃん、すげぇな…。」
「うん…。俺もそう思う。」
騒ぎを聞きつけた担任に、仲良く連行された2人。
(3人は保健室へ直行だった。そこまで酷くねぇけど。)
連絡網によって召喚された、怒れる3人のママさん達に
ぺこぺこと頭を下げ続ける担任をボーッと眺めていると
同じく連絡網によって召喚された若菜と楠木母が現れた。
勿論ママさん3人衆は怒り狂って若菜達を責めたが
若菜の「説明お願い出来るかしら〜?」という朗らかな笑み(黒ベース)によって
保健室で待つ我が子達のところで待機することになった。
母さんすごい。いやマジで。
流石は妖怪任侠一家に嫁いできただけはある。
怒らせると親父よりもずっと怖いのだ。
「…なあ、お前さ
なんで割って入ってきたわけ。」
楠木「あ?なんでって…
お前が危なそうだったから。」
「いや、どうにか出来たけどさ。
そーじゃなくて、お前、俺のこと嫌いなんじゃ…」
楠木「それ言ったらお前だって
俺のこと嫌いなくせになんでどーにかしようとしたんだよ。」
「お前が危なそうだったから。」
楠木「いや、割ともう吹っ切れてたし…。」
「「………。」」
黙って見つめ合った後
なんだかおかしくて、2人揃って笑い出した。
なあ、俺達、きっと楽しくやっていけると思うんだ。
そうだな。だって…
俺とお前はこんなにも、おんなじ目線に立ってんだ。
そんな事を話して
帰り道で手を振って
また明日なんて言い合って
俺に初めて、友達が出来たんだ。
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泪(プロフ) - 凛さん» 久々にこっち覗いてみたらコメント来てました…。遅くなってすみません!主人公の容姿は、今はまだ小学生なのですが、鯉伴に似た真っ黒な癖のある髪を肩につかない程度に伸ばしてます。山吹色の瞳も父親譲り。身長は平均位です。でも体重は軽いですよ。細身な子です。 (2018年5月2日 23時) (レス) id: e487e4bccc (このIDを非表示/違反報告)
凛 - なんか文がごちゃごちゃになってますね(汗)すいません (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 読ませてもらってます!また、更新してもらえると嬉しいです♪あと、主人公の容姿をよろしければ詳しく教えて貰えたらと思います。 (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
泪(プロフ) - アキラさん» お、お早い!!楽しみにしてもらっているのが伝わってうれしいです!!今後はもっと早く更新するので、ぜひ続編も見に来てください! (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)
泪(プロフ) - NoiSeさん» 遅くなってしまいました!!今後はもっと早く更新するのでお願いします (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泪 | 作成日時:2016年8月23日 0時