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幸せ19 ページ26

「な、何笑ってるんだよ、」






ひとしきり笑ったAは


はぁ、と一息吐いて

ぎっ、と眼前の3人を睨みつけた。





俺の特別を、お前らみたいな奴らに

壊させねぇよ。






「お前らさぁ、一体いつまであんな下らないことすんの?


良い加減やめろよ。

うっとうしい。」


「はあ?

なんだよ急に。


お前今までほっといただろ!

なんだよ良い子ぶって!
自分だけ先生に怒られないつもりかよ!」


「そーだそーだ!

お前だって俺らとおんなじだろ!」


「ホントはいい気味って思ってたんだろ!」


「ぶってねぇ同じじゃねぇ思ってねぇ。

お前らみたいな奴らと一緒にすんな。」






事実、Aが楠木をいい気味だと思った事など一度も無かった。



ただいつだって

意地でも手を出したくないという、自分でもよく分からない気持があった。






が、楠木への特別な思い入れがあるのだと分かった今

その気持ちに答えを出すのは簡単だ。





さっきも言った通り、俺は俺の特別がこの程度の輩にやられるのなんて嫌だ。


ただの子供じみた、一方的な期待だったのだ。





負けないでほしい、と。







結果、放置したことについては申し訳なく思う。


けれどどうしても嫌だった。

なんともまぁ、ガキ臭い。少しは大人になれよ俺。







「んだとぉ!?」







Aの言葉に思わずプッツンして掴みかかってくる男子



けどAからすれば怖くも何ともない。

親父の説教の方が、何千倍もこえーっつーの。






 








さっさと、終わらせよう。





全部。





 








そう思いながら相手を跳ね返そうとすると






 









「おら―っ!!」







 






勇ましい雄たけびと共に


ドンッと強い衝撃が響く。



その直後にはもう体は軽くなっていた。









「お前ら…ッ、俺だけじゃなくてソイツにまで何やってんだよ!!」








そう叫びながら、まるでAをかばう様に前に立つ同じ背丈の子。









「…お前・・・」



楠木「大丈夫かよ!?」








振り返る時に揺れたその髪は


夕日に輝く、金色だった_____。

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設定タグ:奴良リクオ , 奴良鯉伴 , 鯉伴生存   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 凛さん» 久々にこっち覗いてみたらコメント来てました…。遅くなってすみません!主人公の容姿は、今はまだ小学生なのですが、鯉伴に似た真っ黒な癖のある髪を肩につかない程度に伸ばしてます。山吹色の瞳も父親譲り。身長は平均位です。でも体重は軽いですよ。細身な子です。 (2018年5月2日 23時) (レス) id: e487e4bccc (このIDを非表示/違反報告)
- なんか文がごちゃごちゃになってますね(汗)すいません (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
- 読ませてもらってます!また、更新してもらえると嬉しいです♪あと、主人公の容姿をよろしければ詳しく教えて貰えたらと思います。 (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アキラさん» お、お早い!!楽しみにしてもらっているのが伝わってうれしいです!!今後はもっと早く更新するので、ぜひ続編も見に来てください! (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - NoiSeさん» 遅くなってしまいました!!今後はもっと早く更新するのでお願いします (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2016年8月23日 0時

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