幸せ16 ページ23
「えーっと…、何?」
「何?じゃねぇよ。
なんなんだよお前さっきからボーっとして。気持わりぃ。」
「(きも…!?)
あー、ごめん。
投票とかそんな時間?」
「ちげーよ、バッカじゃねーの。
あの女子達がお前推薦してんの。
ちゃんと聞けよバーカ。」
「う、うんごめん…!!」
やけにキツイ口調に、ややムカついたではあるが
ちゃんと話を聞いていなかった手前
Aは怒りを押し込んでひきつった笑顔で答えた。
担任「奴良君、どうかな？」
「俺、責任感無いんでそういうの向いてないと思います。」
担任「あ、そっかぁ…;;」
Aはやれやれと再び外を眺め始めた。
こういう話し合いとか、そもそも苦手なのだ。
結局くじか投票で決まるだろう。
何てボーっと考えていると
「んだよ、スカしやがって。」
明らかな嫌悪を含んだ声に
いくらAでも苛立ちを感じ
後ろを振り返った。
「お前さぁ…
うぜぇよ。」
唐突に流れ出した不穏な空気に
ワイワイと騒がしかった教室から一切の音が消えた。
クラス中の視線の先には
無言で睨み合うAと金髪の男子だけが居た。
「何なんだよお前。
さっきから文句ばっか言いやがって。
会ったばっかの俺になんの恨みがあるんだよ。」
「別に、思った事言っただけだろ。
大体!!
さっきから目の前でボーっとしててうっと−しーんだよ!!
ちゃんと話し合ってるやつらにシツレーだろ!!」
「俺だけに言うなって言いたいね。
クラスの全員が本気で話し合ってる訳じゃねーだろ。
俺みたいにボーっとしてる奴も、カンケ―無いこと喋ってる奴もちらほらいんじゃねぇか。
それに、俺がボーっとしてる事でお前になにかふつごーでもあんのかよ!」
「そーいうのへりくつって言うんだぞ!!」
「そういうお前のは当てつけって言うんだよ!!」
周りの目などお構いなしの２人。
今にもどっちかがくってかかりそうだ。
「「お前いい加減にしろよ!!」」
…どっちもくってかかった。
２人が互いの胸倉を掴んだ瞬間_____
担任「ふっ、２人ともやめなさ―――――い!!!」」
担任の声が響き渡り
２人は仲良く、職員室行きとなった___。
「(奴良A___)」
「(楠木英人___)」
「「(大っ嫌いだ!!)」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 402人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
泪(プロフ) - 凛さん» 久々にこっち覗いてみたらコメント来てました…。遅くなってすみません！主人公の容姿は、今はまだ小学生なのですが、鯉伴に似た真っ黒な癖のある髪を肩につかない程度に伸ばしてます。山吹色の瞳も父親譲り。身長は平均位です。でも体重は軽いですよ。細身な子です。 (2018年5月2日 23時) (
レス) id: e487e4bccc (このIDを非表示/違反報告)
凛 - なんか文がごちゃごちゃになってますね（汗）すいません (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 読ませてもらってます！また、更新してもらえると嬉しいです♪あと、主人公の容姿をよろしければ詳しく教えて貰えたらと思います。 (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
泪(プロフ) - アキラさん» お、お早い！！楽しみにしてもらっているのが伝わってうれしいです！！今後はもっと早く更新するので、ぜひ続編も見に来てください！ (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)
泪(プロフ) - ＮｏｉＳｅさん» 遅くなってしまいました！！今後はもっと早く更新するのでお願いします (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：泪 | 作成日時：2016年8月23日 0時
