幸せ13 ページ20
リクオ「おはよーAー!」
「おはよー…。
って、挨拶ついでにちゅーしようとすんなーー‼///」
リクオ「えー。」
最近日常となったリクオとAの追いかけっこ
2人の足元にはわらわらと面白がった小妖怪達が群がり
さながら小さな百鬼夜行だ。
若菜「あら、Aにリクオ。
おはよう、朝から仲良しね〜。」
リクオ「お母さんおはよー!」
「おはよう母さん。
あれ?母さんそのかんざし…」
若菜の柔らかな茶色の髪には
よく映える紅のかんざしが飾られていた。
あーそういえば昨日親父がまた逃げ出してたなー。
なんて察しの良いAはかんざしの経緯を理解した。
それを見透かしているのか否か、
若菜はふふふ、と笑ってかんざしに触れた。
若菜「リクオとAも、早くお父さんの所に行ってごらん。
今は部屋にいるから。」
リクオ「はーい!」
「えー、なんで朝から親父なんt((リクオ「早く行こA!」よし行こうか。」
若菜「朝ごはんには間に合わせてね〜。」
「「はーい!」」
仲良く手を繋いで廊下を走って行く小さな背中に
柔らかな笑顔を向けるその顔は、優しい母の顔であった____。
ガラッ
リクオ「おとーさんおはよー!」
「おはよう親父。
はよ出すもん出せや。」
鯉伴「…Aは口の聞き方を躾け直すべきかねぇ?」
布団の上ではだけた着物を直しながら
鯉伴は呆れたように呟いた。
ぽすんと腕の中に来たリクオを抱きながら
「おはよう。」と優しく笑う鯉伴に、Aはもたれ掛かった。
そんな2人をあやしながら
鯉伴は2つの包みを取り出した。
1つは藤の花が描かれた大きな青色の箱
もう1つは椿が咲き乱れる細長い赤色の箱だ。
どちらも高級品であることは、子供でも分かる。
鯉伴「開けてみな。」
その言葉に勢いよく包みを開けたリクオは
中から出て来た高級和菓子にわー!っと目を輝かせた。
リクオ「ありがとうお父さん!」
鯉伴「おう。あまり食い過ぎんなよ?」
その横で、Aは包みから出て来たものに釘付けだった。
それを見て鯉伴はフッと笑うと、小さな頭を撫でた。
鯉伴「今は使わなくとも良い。
ただ、いつかそれが似合う良い男になれよ?」
夜空に浮かぶ枝垂れ桜が描かれた扇を見つめながら
Aはゆっくりと、頷いたのだった____。
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泪(プロフ) - 凛さん» 久々にこっち覗いてみたらコメント来てました…。遅くなってすみません!主人公の容姿は、今はまだ小学生なのですが、鯉伴に似た真っ黒な癖のある髪を肩につかない程度に伸ばしてます。山吹色の瞳も父親譲り。身長は平均位です。でも体重は軽いですよ。細身な子です。 (2018年5月2日 23時) (レス) id: e487e4bccc (このIDを非表示/違反報告)
凛 - なんか文がごちゃごちゃになってますね(汗)すいません (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 読ませてもらってます!また、更新してもらえると嬉しいです♪あと、主人公の容姿をよろしければ詳しく教えて貰えたらと思います。 (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
泪(プロフ) - アキラさん» お、お早い!!楽しみにしてもらっているのが伝わってうれしいです!!今後はもっと早く更新するので、ぜひ続編も見に来てください! (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)
泪(プロフ) - NoiSeさん» 遅くなってしまいました!!今後はもっと早く更新するのでお願いします (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泪 | 作成日時:2016年8月23日 0時