幸せ1 ページ2
とある晴れた昼下がり
古びていながらも立派な風格を持つ大きな日本屋敷の一室
そこには多くの人々____否。
多くの“異形”達が集まっていた。
人の形をするもの、目や口だけの者、炎を纏う者、獣姿の者___。
それはもう異様な光景がその一室で繰り広げられていた。
そしてその異形たちの中心には、
真っ白な上質の布団に横たわり、大きな山吹色の瞳を輝かせる
一人の赤ん坊がいた。
氷麗「A様、今日もとっても可愛らしいです!!」
毛倡妓「この山吹色の瞳と言い黒髪と言い、鯉伴様にそっくりだわ。」
黒田坊「いやいや、好奇心旺盛なところは若菜様にそっくりだぞ!」
青田坊「どっちでもいいじゃねぇか。ねぇ〜若様〜!!」
首無「おいお前らあんまり騒ぐな。A様が怖がるだろう。」
青田坊「なんだと!?そう言ったら首が浮いてるお前の方が怖がられんだろ!!」
首無「お前は顔が怖いし煩いんだよ!!」
青田坊「なにおぅ!?」
毛倡妓「ちょっとアンタ達、いい加減に…」
「っふぇ………」
「「「「「え・・・?」」」」」
人々の喧騒に煽られたのか
さっきまで上機嫌だったAの瞳は、徐々に潤み、声はどんどん震えていく。
それに慌てて、浮かんだ首が口を開こうとした途端
「っふ……、ふえぇぇえぇん!!!!」
赤ん坊特有の、響き渡るような鳴き声が屋敷に広がる。
それと同時に
屋敷の別室の障子が音を立てて開き
中から一つの影がものすごい速さで飛び出し、鳴き声の方へと向かった。
スパァァァァンッ
首無「え?」
泣きわめくAを必死であやす人々の目は
突然勢いよく開かれた障子に向けられる。
そこには
鯉伴「テメーら…。覚悟は、終わったな?」
爽やかな声色と黒い笑みをたたえ、長ドスを背負った
彼らの主が立っていた。
・
・
・
鯉伴「A〜。相変わらず可愛いなお前は♪」
A「あう〜。」
鯉伴「いやぁ〜、ホンット可愛いなぁ〜〜♪」
デレデレな父・鯉伴と、その息子・A
庭先で戯れるその二人の後ろには
死屍累々が積み重なっていたという_______。
____________________
更新遅くてすいません;;
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泪(プロフ) - 凛さん» 久々にこっち覗いてみたらコメント来てました…。遅くなってすみません!主人公の容姿は、今はまだ小学生なのですが、鯉伴に似た真っ黒な癖のある髪を肩につかない程度に伸ばしてます。山吹色の瞳も父親譲り。身長は平均位です。でも体重は軽いですよ。細身な子です。 (2018年5月2日 23時) (レス) id: e487e4bccc (このIDを非表示/違反報告)
凛 - なんか文がごちゃごちゃになってますね(汗)すいません (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 読ませてもらってます!また、更新してもらえると嬉しいです♪あと、主人公の容姿をよろしければ詳しく教えて貰えたらと思います。 (2017年12月10日 21時) (レス) id: 3c998681bb (このIDを非表示/違反報告)
泪(プロフ) - アキラさん» お、お早い!!楽しみにしてもらっているのが伝わってうれしいです!!今後はもっと早く更新するので、ぜひ続編も見に来てください! (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)
泪(プロフ) - NoiSeさん» 遅くなってしまいました!!今後はもっと早く更新するのでお願いします (2017年4月10日 15時) (レス) id: 554fdb0399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:泪 | 作成日時:2016年8月23日 0時