6話 ページ8
だけど………
貴「コノハ………僕頑張るから…失敗しちゃったらコノハに泣いて迷惑かけるかもだけど。失敗しちゃったらコノハに全部教える。」
コ「うん…♪迷惑なんかじゃ、無いよ」
何処まで優しいんだよ…
コノハから離れて鏡と向き合う。
コノハは「頑張れ」と言って出ていった
何がか分かって無いんだろうなぁ
グチャグチャになった髪を結び直して、笑顔を作る
一年位見ていなかったメイク道具を引っ張り出し、薄くナチュラルに仕上げる。
部屋を出て、リビングに行くと皆がご飯の支度をしていた。
シ「おっす…?A。なんかいつもと雰囲気違くね?」
モ「あっ!Aちゃんメイクしてるの!?」
エ「こんな遅くにどっか行くんですか?」
マ「か、可愛い………!」
貴「そー♪メイクしたんだ!何処も行かない、けど?」
照れながら笑う
マリーにも「ありがとう」と言うと
セ「可愛いっすね!似合ってるっす!」
貴「え…あ、ありがと…う」
声が裏がえって緊張しまくりだぁぁぁ
貴「えっと!セト!!」
セ「な。なんっすか?!」
ちょっと引きぎみなのは気にせずに
今出せる精一杯の大声を出す。
貴「ずっと。会った時からずっとセトが好きだよ!大好きっ…///
優しい雰囲気も。太陽みたいな笑顔も、、、全部、全部!大好きなんだよっ!」
そうしないと壊れちゃいそうだ
ドクドク…ドクドク…ドクドク…ドクドク…
心臓の音を押さえるように髪をキュッと握る。
皆の視線が突き刺さって沈黙が痛い
さっきまで聞こえていたキドの料理する心地よい音さえも聞こえない
セ「あ〜…っと」
セトが気まずそうに口を開く
セ「ありがとうっす…すごい、すっごい嬉しいんすけど………俺はAの気持ちには答えられないっす………」
後ろ、前。色々な方向からナイフで刺されたような痛みが広がって息がつまる。
キーンと言う甲高い音が頭に響いて、虚しい音を奏でていた。
涙さえ出なくて、立っている感覚がしない。
セ「………俺は…マリーが好きっすから…ごめんなさいっす」
セトの一言で我に返り。
現実をつきつけられた。
視界に入るマリーの顔がほんのりと赤くなり
それに比例するように僕の顔は冷たく。暗くなっていった
貴(此処でマリーの名前出すのは凄い、辛い…な)
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作者名:彩鈴 | 作成日時:2015年1月19日 2時