6話 会話 ページ6
俺たちは喫茶店に入ると店の一番奥の席に座った。
最近の週刊誌は芸能人の不倫から政治家の汚職までなんでもスッパ抜くから怖いんスよね。
2人席で彼女と向き合って座った。
2人でどこかに来るなんて何年ぶりだろうか……
あれ?そういえば俺たち、あんまりどこかに行くとかなかったよな……
付き合ってたのも数カ月程度だったし…
「ご注文はお決まりですか?」
「あ、はい…!」
考え事してて全然メニュー見てなかった……!
「あ、えーっと、アイスコーヒーで」
注文し彼女の方に目をやると手を顎に当ててまだ迷ってるようだった。
焦って決まったって言っちゃったけど失敗だった……
「迷ってるんスか?」
「抹茶ケーキにするか、シフォンケーキにするか……
いっそのこと食べないか……悩む」
彼女はそう言って困ったように俺に視線を送った。
確かに彼女が見ているメニュー表のケーキは美味しそうだ。
店内には平日の昼間ということもありお客さんは少なかったけれどみんなケーキを食べている。
ここ、ケーキ有名だったんスかね?
「じゃあ、二つ頼んだらどうッスか?
俺と半分こで」
俺はそう言ってフォークで半分こにするジェスチャーをした。
「いいの?じゃあ、そうします。
あ、あと私はレモンティで」
「かしこまりました。
では、ご注文の確認です____」
店員さんは注文の確認をすると店の奥へと消えていった。
「ここ、ケーキ有名みたいだね」
Aちゃんは店内のお客さんを見ながらそう言った。
「そうッスね。
俺もさっきみんなケーキ食べててびっくりしたッス」
ケーキ食べるのなんて久しぶりッス。
最近彼女もいなかったし、誕生日もモデルの方が忙しくって特にお祝いしてなかったし……
あれ、俺もうすぐ誕生日か……
「黄瀬、もしかしてもうすぐ誕生日…?」
「そ、そうッスよ!?覚えてくれてたんッスか?」
「う、うん……」
そう言って彼女は下を向いた。
また顔が赤くなちゃったてる……
嬉しいッス。俺の誕生日覚えてくれてて。
それにしても、不思議なくらい俺とAちゃんって考えてること一緒なんすかね……?
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千兵衛 - かぼちゃポンタさん» ふっふっふ、そんなに甘くないのですよ( ̄+ー ̄)ww (2016年8月4日 13時) (レス) id: 2a11be005e (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃポンタ(プロフ) - 告白じゃ、ないんかーい!笑でもいいですねまさかの展開!!(≧∀≦)ノワクワク (2016年8月2日 11時) (レス) id: b325383cfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千兵衛 | 作者ホームページ:http://kagekage
作成日時:2016年6月12日 14時