23，『キセキの世代』は･･････ ページ25
沈黙を破り、火神が口を開いた。
「･･････『キセキの世代』ってのはどんぐらい強ーんだよ？」
話が始まっても、誰も歩くスピードを緩めなかった。兄貴は何言ってんだこいつみたいな顔で火神を見る。
「じゃあオレが今やったらどうなる？」
「･･････瞬殺されます。」
兄貴が即答した。少し驚いたが、思い出してみると確かに実力差あるなぁ、と思う。
「まあ確かに、瞬殺されるね」
「もっと違う言い方ねーのかよ･･････」
違う言い方を考えた結果。
「秒殺？」
「おま、ちょっと時間延びただけじゃねーか！」
「じゃあ、相手にもならない？」
「そこまで!?」
さすがに言い過ぎかとも思ったが、バスケはよく分からないので保留にすることにした。
こんな感じで火神とコント風のやり取りをしていたら、兄貴が会話に入ってきた。
「そりゃあそうですよ。ただでさえ天才の5人が、今年それぞれ違う強豪校に進学しました。まず間違いなく、その中のどこかが頂点に立ちます。」
「･･････ハッハハハ。いいね火ィつくぜそーゆーの。」
火神は笑い出した。強者に燃えるタイプなんだろーなと思った。そして火神は立ち止まり、叫んだ。
「･･････決めた！ そいつら全員ぶっ倒して日本一になってやる。」
兄貴と俺も立ち止まった。そして少しの沈黙のあと、兄貴が言った。
「ムリだと思います」
俺も兄貴の意見に同意する。
「そーだね、いくら火神でも難しいんじゃない？」
「ぅおいっ!!!」
はは、すごい顔してやがる。こういうやつ面白くて好きだ。
俺は、少し怒り気味の火神をなだめるような口調で話した。
「まあまあ、そう面白い顔しなさんなや。俺が言ったのは、今の火神ではってことだよ？ テツの方は知らないけど」
兄貴も話し始めた。
「そうですね、ボクも同意見です。潜在能力だけならわかりません。でも今の完成度では、彼らの足元にも及ばない･･････一人ではムリです。」
この兄貴の言葉を聞いてもしやと思った。あの厨二病全開のことを言うつもりなんだろうな、とも。
「ボクも決めました。
ボクは影だ･･････でも、影は光が強いほど濃くなり、光の白さを際立たせる。
＿＿＿＿君と言う光の影として、ボクもキミを日本一にする。」
「テツがその気なら、俺も手伝おうかなぁ、このバ火神の矯正を。」
「･･････ハッ、言うね。勝手にしろよ。」
火神に華麗にスルーされた。
「頑張ります。」
兄貴にまでスルーされた。
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和美♪(わみ) - いえいえ!!大丈夫です！…はい！！ (2015年7月30日 11時) (
レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡(プロフ) - 和美♪(わみ)さん» 応援ありがとうございます！ほんと遅くてすいません……頑張ります！！ (2015年7月25日 17時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
和美♪(わみ) - いえいえ！いえ、はい。いえいえ！頑張って下さい。応援してます (2015年7月24日 12時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡(プロフ) - 和美♪(わみ)さん» 返信遅れました！ありがとうございます、頑張ります。更新遅くてすいません… (2015年2月17日 8時) (レス) id: 70dba32ea5 (このIDを非表示/違反報告)
和美♪(わみ) - 初めまして、続き頑張って下さい！ (2014年12月29日 11時) (レス) id: 42349656ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるな｡ | 作成日時：2013年10月13日 23時
