1，黒子兄妹です。兄弟じゃないよ！ ページ3
「ラグビー興味ない!?」
「将棋とかやったことある？」
「日本人なら野球でしょー」
「水泳!! チョーキモチイイ！」
部活勧誘の人の群れを見て、こんなにもいろいろな部活があるのかと、サッカー部とバスケ部しか知らない俺は感心していた。
「進め〜ん!! ラッセル車持って来い！」
「さっきから10分で5mも動けね〜」
確かにそうだ、と思った。勧誘をする上級生。入り乱れる俺たち新入生。とてもじゃないが、まっすぐには歩けない。
「ラッセル車ってどんなだっけ。」
そう呟いていると、少し先に兄貴の姿が見えた。どうやらこの人混みの中で、本を読んでいるようだった。
「兄じゃなかった、テツー！」
兄貴と呼ぼうとしたのを、すんでのところで言い換える。家の中なら問題ないが、外では別だ。
「え？ ･･････あぁ、Aですか、元気そうですね。部活決めましたか？ 後、間違えないでくださいね。ここでは兄妹で通らなんですから。」
兄貴にそう言われたが、俺は特に悪びれることもなく言った。
「あー、わりわり･･････部活だっけ、決めたよー。テツと一緒に、バスケ部入ろーと思って。」
「A･･････。」
兄貴は俺から顔を背けたが、照れているのがまるわかりだった。
「キモイよ、テツ＿＿」
「あ！ キミ本好きなの？ 文芸部とかどうですか？」
ある男子が俺の言葉を遮り、本を手に持つ兄貴には目もくれず、俺たちの後ろにいた男子に声をかける。
「･･････テツやっぱ影うすっ！ 目の前通ってんのに気付かれないとか!!」
俺は笑いをこらえきれずに、吹き出してしまった。それに引き換え兄貴は、特に表情を変えずに言う。
「それはAもでしょう？」
「そうなんだけどね？ あ、ブース案内あるじゃん。見にいこ！」
俺は兄貴の手を引き、ブース案内板に駆けていく。
「え、あ、ちょっ。」
兄貴が何か言おうとしていたが、気にしない。
案内版の前に来て、バスケ部を探す。どうやら女バスは無いようなので、男バスを探す。
「あ、あったあった。野球とアメフトの隣だって。さぁ、行こうじゃないか！」
俺は満面の笑みで兄貴のほうへ顔を向けた。
「はい、行きましょう。にしても、見つけるの遅かったですね。」
兄貴は、サラッと皮肉で返す。俺は皮肉っぽく言う兄貴をスルーして、男子バスケ部のブースへ足を進めた。
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和美♪(わみ) - いえいえ!!大丈夫です！…はい！！ (2015年7月30日 11時) (
レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡(プロフ) - 和美♪(わみ)さん» 応援ありがとうございます！ほんと遅くてすいません……頑張ります！！ (2015年7月25日 17時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
和美♪(わみ) - いえいえ！いえ、はい。いえいえ！頑張って下さい。応援してます (2015年7月24日 12時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
あるな｡(プロフ) - 和美♪(わみ)さん» 返信遅れました！ありがとうございます、頑張ります。更新遅くてすいません… (2015年2月17日 8時) (レス) id: 70dba32ea5 (このIDを非表示/違反報告)
和美♪(わみ) - 初めまして、続き頑張って下さい！ (2014年12月29日 11時) (レス) id: 42349656ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるな｡ | 作成日時：2013年10月13日 23時
