16,バスケってスゴい!! ページ18
ミニゲーム始まったけど、火神に止められスターターにはなれなかった。お前まだ初心者なんだしなにしろ男女にはサイズ差があるからまだ出るなって。さすがバスケバカって感じの結論の出し方よな。
俺は体育館の端の方で静かに三角座りをしていた。今の俺は影も薄く、俺がベンチの近くにいないことに、兄貴以外誰も気づいた様子はない。
そんなところで何をやっているのかというと、先輩達の観察をしていた。攻撃までのスタート、守備までのスタートが早い、判断が的確。これは経験の差か、一緒に戦ってきた仲間だからか。
でも火神もスゴい。あの先輩達のプレーをものともしてない、これが天賦の才ってやつなのか。
でも一番驚くのは、先輩全員が、天賦の才とぶつかっても全然諦めてないってこと。俺、この学校選んで良かったなぁ。
でも、それとこれとは話が違うんだな。火神のヤツ、1人でプレーしてどーすんの。まるで『アイツら』と同じだよ。
____そんでもって『一年前の俺』と同じ。
ふと他の同級生を見やる。みんな火神を頼りにしてはいるものの、ほとんどが諦めたような顔をしている気がした。ハーフタイムで、それは確信に変わった。
「やっぱり強い・・・・・・」
「てゆーか勝てるわけなかったし・・・・・・」
「もういいよ・・・・・・」
そんな言葉とともに、1年チームの士気が下がっていく。その言葉を聞いて俺は立ち上がり、同級生の方へ歩く。火神は火神で、その言葉を聞いて黙っていられるわけもなく怒鳴ろうとする。
「もういいって__」
火神の言葉を遮って、火神の怒鳴り声より大きい俺の声が体育館轟いた。
「もういいって、なめとんのかゴルァ! 何抜かしとんじゃこのヘタレ男子ども!」
「A、とりあえず落ち着いてください!」
「あに、テツは黙っててくれ。あと、これから俺も出る。ていうかそろそろテツも仕掛けたら? 俺も頑張るし。」
「そうですね。ボクも仕掛けようと思ってたところです。」
「だよな!」
すると同級生のうちの1人が言った。
「奥川、おまえ女子だろ? 確かにこれ正式な試合じゃねーけど、それでも女子って出て良いの? カントクの許可とかさ。」
そう言われてカントクに報告しなきゃいけない、と思い出した。
「カントク、俺、今からゲーム荒らしに行くけど、口出し無用でお願いします!」
17,火神だけ目立つとかズルい→←15,ミニゲーム・・・・・・スか?
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和美♪(わみ) - いえいえ!!大丈夫です!…はい!! (2015年7月30日 11時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
あるな。(プロフ) - 和美♪(わみ)さん» 応援ありがとうございます!ほんと遅くてすいません……頑張ります!! (2015年7月25日 17時) (レス) id: b2aa7facf7 (このIDを非表示/違反報告)
和美♪(わみ) - いえいえ!いえ、はい。いえいえ!頑張って下さい。応援してます (2015年7月24日 12時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
あるな。(プロフ) - 和美♪(わみ)さん» 返信遅れました!ありがとうございます、頑張ります。更新遅くてすいません… (2015年2月17日 8時) (レス) id: 70dba32ea5 (このIDを非表示/違反報告)
和美♪(わみ) - 初めまして、続き頑張って下さい! (2014年12月29日 11時) (レス) id: 42349656ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるな。 | 作成日時:2013年10月13日 23時