キセキの少女は黒子の妹で誠凛に入りました！【黒バス】

10，火神は短気。 ページ12

「やる前から分かってます。」

兄貴の発言に、火神が今にも怒鳴り散らしそうな顔をしている。

「ケンカ売ってんのかオイ･･････！ どういうつもりだ･･････」
「それは＿＿＿＿」

俺は兄貴のセリフに被せて、人差し指を立てて言ってみた。

「火神の強さを直で見たかったから･･････でしょ？」
「はぁ!?」

火神は意味がわからない、と言ったような顔をする。感情がすぐ顔に出るところは、紫原敦(敦)と似てる。大きい子供の敦と。
ちなみに兄貴は、今にもスキップでもしそうなほど、後ろにお花畑が見えそうなほどあからさまに喜んでいた。俺の発言にあそこまで舞い上がる効果があっただろうか、疑問だ。

そして思い出したように兄貴が言った。

「･･････っあ、はい。あとダンクも」

兄貴がドヤ顔をしている。火神は落胆してる。そんな火神の様子を見て、兄貴が申し訳なさそうに口を開いた。

「あの･･････」

が、火神がそれを遮った。

「あーもういいよ、弱ぇ奴に興味はねーよ。･･････最後に一つ忠告してやる。オマエバスケやめた方がいいよ。努力だのなんだのどんな綺麗言言っても、世の中に才能ってのは厳然としてある。
オマエにバスケの才能はねぇ。」

火神はそう言いきった。やっぱり紫原敦(敦)に似てる。弱いヤツ見るとイライラするところとか、似てる。
でもそれは、兄貴や俺からしたら少しキツイことだ。紫原敦(敦)と一緒だと困る。火神の言ってることが間違いだとは言わないけど、1on1では見えないものもあるって、火神にも分かってもらわないと、だ。

11，俺とバスケしてくれるかな！？→←9，火神のながーい話はまだ終わってないよー

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