検索窓
今日:1 hit、昨日:12 hit、合計:11,654 hit

7 ページ8

「……ッ!!」

閉じた瞼の向こうで、ばちりと閃光が弾けた。
そのまま後ろから肩を引かれて倒れこむ。

目を開けると、黄瀬の大きな背中が見えた。
正面には引き戸。またきっちりと閉められている。
黄瀬が『口裂け女』から私を守り、戸を閉めてくれたのだろう。

「……ごめん、ありがと。助かった」

申し訳ない気持ちと恐怖心がまぜこぜになってしまって、へらりと笑うことしかできない。

震える指先を叱咤して_______異変に気づいた。

「……黄瀬?」


黄瀬が微動だにしない。
正面に回りこんで目の前で手を振ってみても動かない。瞬きもせずに、自分の手のひらを見つめている。


「黄瀬?」



「……オレの手から、雷が出た」

…………………はい?

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
38人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

lkwisterven - 呪われてしまえ?わかった夢主は私的なものだから (2019年7月21日 20時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー - 更新頑張ってください! (2019年2月16日 11時) (レス) id: a5a1e22d7d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空蝉 | 作成日時:2019年1月6日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。