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「……待って。これ夢じゃないってこと?」

「夢にしちゃリアルすぎでしょ。それに、アンタもオレも意識はっきりしてるっぽいし……」


現実なんじゃないスか。
黄瀬の言葉が突き刺さる。夢じゃないなら、さっきのは何だ。
さっき私を追いかけたのは、本物の________?

「ないないないあるわけない!『口裂け女』なんて迷信だし……!!」
「は!?ホントどうしたんスか!情緒不安定!?」
「アレは口裂け女じゃなくてちょっと口が裂け気味の足の速い鎌持ったトマトジュースまみれのおばさんだ!きっとそう!」
「そっちの方がなんか怖い!」

よしそうだお化けなんていない!そうと決まれば家に帰ろう!

黄瀬がかけてた鍵を外して引き戸を勢いよく開けた_______刹那。


ひゅん、と風を切る音がして、私の目の前を鈍く光る何かが横切って。
がしゃん。床が抉られて悲鳴をあげた。

そこにあるのは、鎌。
顔を上げれば、赤い、女。

「_________っぁ、」




逃げられない。

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lkwisterven - 呪われてしまえ?わかった夢主は私的なものだから (2019年7月21日 20時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー - 更新頑張ってください! (2019年2月16日 11時) (レス) id: a5a1e22d7d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空蝉 | 作成日時:2019年1月6日 9時

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