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「……アンタ、何言ってんの」

「間違いないよ。私は『口裂け女』に追いかけられた」


小さい時に聞いた怪談。
大きなマスクをつけた女が「私きれい?」と尋ねてきて、「きれい」と答えれば裂けた口を見せてくる、というものだ。

あのお化けはたしか、鎌で襲いかかってくるのではなかっただろうか。

あの血が滴る口も、ギラギラ光を反射する鎌も、作り物には見えなかった。


________あれは本物の『口裂け女』だ。


「そ、んなの……いるわけ……」

「うん、いるわけない。だからさ」


私は自分の頬に手を当て、

「______これ、夢だわ」


そのまま、力いっぱいつねり引っ張った。


「っっっ痛い!!!!!」

「……は!?え、何してるんスかマジで!!」

「いや夢だから早く覚めようと思って!!でも痛い!!どういうこと!?どういうことなの黄瀬!!!!」

「知らないっスよ!!」

結果、ほっぺがヒリヒリしただけで終わった。
黄瀬の呆れた目が刺さる。精神的にも物理的にも痛い。助けてほしい。

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lkwisterven - 呪われてしまえ?わかった夢主は私的なものだから (2019年7月21日 20時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー - 更新頑張ってください! (2019年2月16日 11時) (レス) id: a5a1e22d7d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空蝉 | 作成日時:2019年1月6日 9時

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