26. ページ26
「…あ…」
一時間目が終わったあとに、階段の端の方に座り作曲を行う月永さんに、会った。
「おはようございます、月永さん」
つんつん、とつつく。けど、反応は無かった。
…集中してると、周りが見えなくなるタイプの人なのかな。さっきから鼻唄も歌っているようだから。
…仕方ない。またあとで会ったら、声をかけよう。『ジャッジメント』のことも聞きたいし…
諦めて、階段を降りていく。すると私の方に、男の子が近づいてくるのがわかった。
「みょうじさん、あの…」
「どうしたの、ええと…朱桜くん…?」
…私のことを呼んだのは、同じクラスの朱桜司くんだった。
話しかけられたのは、初めてだ。
「Leaderと、お知り合いなんですか?」
「……リーダー…?」
…誰のこと、だろう。…彼の所属しているユニットは…ええと、どこだっけ…この学院にあるユニット、多すぎてまったく覚えられない…
「先程お話されていたでしょう、Knightsの、leaderと…」
「もしかして、月永さんのこと…?」
「そうです。…お知り合い、なんですか?」
朱桜くんはそうやって、申し訳なさそうに聞いてきた。
378人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きたれれ - とてもおもしろかったです!更新楽しみにしています。頑張ってください (2016年11月23日 12時) (レス) id: 55896c85bc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:睦月 | 作成日時:2016年10月31日 16時