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カチャカチャと、食器の音だけがなり響く。
久しぶりの家族揃っての食事だと言うのに、ずいぶんと静かだった。
「A。」
「なんですか、お父様。」
そんな沈黙を破ったのは、父。
父は私のことをじ、と見ると、にこりともせずにフォークを持つ手を止めた。
「実はおまえに、見合いの話があるんだ。」
「………見合い？」
…見合いって…あの見合い？男と女が出会って、あとはお二人さんでどうぞなんて言われる、アレ？
「もうおまえも17だ。そろそろ、結婚を考えてもいいだろう。」
そういうと、父は私の方に見合い写真を渡してきた。
「私の友人の弟だ。35歳で、奥様を亡くされてからは一人で暮らしている。…この人なら、おまえを大事にしてくれるだろう。」
……35歳の、父の友人の弟…？私と、何歳差なの、18歳差じゃないか。
…そんな人と、私は結婚するの…？
写真を開いて、見る。
優しそうな人だけど……正直、結婚相手くらい選びたかった。
「もう先方と会う約束はしている。今度の土曜日、二時に相手の自宅近くのレストランだ。準備しておくように。」
「……は、い…」
…………断れない、雰囲気に包まれるなか、うつ向く。すると、英智がいきなり私の方に来て、ここから移動させた。
「…食事はもう、結構です。行こう、A。」
「…ごちそうさまでした…」
私は彼に引きずられるがまま、その部屋を後にした。
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月永レオ好き - すごく面白いです。続きが気になります！！！更新待ってます。 (2016年9月5日 13時) (
レス) id: b165aa0944 (このIDを非表示/違反報告)
くろぱぁ(プロフ) - 大好きです！！更新頑張ってください(*'ω'*) (2016年8月23日 3時) (レス) id: 69a9c8148d (このIDを非表示/違反報告)
流星(プロフ) - 頑張れ、夢主ちゃん(｀・ω・´) すごい面白いです！更新ファイトです( ｀ー´)ノ (2016年8月21日 15時) (レス) id: a67824bbc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睦月
| 作成日時：2016年8月15日 1時
