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「……混んでる、みたいだね。」
「まぁ朝出しな〜。んん?電車の音…いいなこれ!なんか湧いてきたっ!A、ペン!」
レオはきらきらと目を輝かせ、メモを取り出すと私にペンをねだった。
こういうときのためにいつもポケットに入れている、ボールペンを渡す。
レオはそれを受けとると、さらさらとメモに音を書き込んでいった。
『次は、一番線…』
あ、この電車だ。私たちが乗るのは。
そう安心して、少し力を抜いたとき、後ろから、どん、と誰かに押された。
「…え…」
遠くの方に、電車が見える。嘘、これ…やばく、ない…?
このままだと、線路に落ちる。体制を立て直そうにも、できない。
もう駄目だ、と思った、そのときだった。
「…っ、なにしてんだ!?」
「…っレ、オ…?」
レオが私の腕を、咄嗟に掴んで元の体制に戻してくれた。
……死ぬかと、思った。
「…おまえ、馬鹿かっ!?おれがいなかったら、確実に死んでたぞ…!?」
「……うん、ごめん…ありがとう。」
少し、気になったことがある。
私を押した犯人は、私を落とそうと思って、押したんじゃないかって。
だって、さっき…
後ろから、小さい音だったけど、舌打ちが聞こえてきたから。
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my mame - るかちゃんの名前はカタカナではなくて平仮名ですよ (2018年2月22日 21時) (レス) id: b181078f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - いいねー、うまい (2016年5月27日 16時) (レス) id: 5d58c5c7e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2016年5月20日 19時