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19. ページ20

「……脅されたの。」


「…!!」


静かに口を開いて言うと、レオは驚き唇を噛んでいた。


「……あのとき、電車で。『レオに近づいたら、アンタどうなっても知らないよ』って。
……そこで思った。レオに、もしかしたら迷惑がかかるんじゃないかって。」


……私は別に、どうなってもいいから、レオには何もしないでほしかった。


「……それで、嫌いって言ったのか?」


その言葉に頷くと、レオは鋭い瞳で、私を見て、そのまま抱きしめてきた。


「…ごめんな、気付かなくて。」


彼は消えそうな声で呟く。


なんで、謝るの。


どうして、レオが謝るの?


私は行き場のない怒りをぎゅ、と服を力いっぱい握ることで逃がしていた。


…だから、気がつかなかった。


何者かによって一枚の写真が、撮られていたことに。

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my mame - るかちゃんの名前はカタカナではなくて平仮名ですよ (2018年2月22日 21時) (レス) id: b181078f9f (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ - いいねー、うまい (2016年5月27日 16時) (レス) id: 5d58c5c7e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:睦月 | 作成日時:2016年5月20日 19時

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