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…先輩の笑顔が、固まった。
…どうしよう。…どうして、口を滑らせてしまったのだろう。
「あ、はは…は…」
乾いた笑いをしながら、私はとりあえずもうここから逃げるかしようと思い、立ち上がり、ドアへ足を進ませた。開かないのに。
「待って」
けど、私の足は先輩のその一言で、震えてしまい、進めなくなった。
どくん、どくん、と心臓の音がうるさくなる。
緊張する、って、こういうことなのだと改めて実感した。
「…こっち向いて？」
先程とは違う、甘い声で先輩は言ってきた。
「……向けない、です…っ」
恥ずかしいから。…今、先輩の顔を見ると更に涙が止まらなくなりそうだから。
「…今、先輩にこんな顔、見せられない…っ…！」
こんな、ぐしゃぐしゃな顔は見せたくない。
そんな思いで、そう叫んだ。
「うわっ！？切れたっ！」
「…っわ…っ！？」
そのとき、突然部屋の中の電気が、プツリ、と消えた。
そうか。普通ならもう校内に生徒がいないから、電気が消えただけだ。
暗いところなんて平気なのに、震えて緊張している私にとって、それはすごく怖かった。
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月永 巡(プロフ) - 毎回楽しんで読ませていただいてました! 完結おめでとうございますっ!!! (2016年7月31日 21時) (
レス) id: f2838a14db (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - キュンキュンします♪これからも楽しみにしてます！！ (2016年7月30日 23時) (レス) id: a81aa4714a (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣 - 面白いです！頑張ってください！ (2016年5月14日 22時) (レス) id: c292aa6505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睦月
| 作成日時：2016年5月11日 0時
