26. ページ26
「兄は多分、もう少しで戻ってきますけど…どうします?切ります?そのままにしておきます?」
朔間さんは、考えているのか、う〜ん、という声を出した。
『あ〜、本当に大した用じゃないんだよねぇ。だから大丈夫。ごめんね。あと…』
「…あと…?」
彼は、柔らかい口調で、私に言った。
『その敬語、使わなくていいよ〜。双子ってことは多分、同い年でしょ〜?』
……聞きました?
アイドルが。あのアイドルが敬語、私に使わなくていいって言ってくれたよ。
「…う、うん…!ありがとう。朔間さん。」
『あ、朔間さんはやめて。別の呼び方にして。』
「…え…?あぁ、うん…」
朔間さん、って呼ばれるの、嫌なのかな。嫌なんだな、きっと。事情はよく知らないけど。
「…じゃあ、凛月くんでいい?」
そう尋ねると、凛月くんは、いいよ、と言ってくれた。
『じゃあ、俺もAって呼ぶね〜。よろしくぅ〜。』
「うん、よろしくおね………が…!?」
よろしくお願いします、と言おうとしたとき、スマホを誰かにとられた。
「っ…い、ずみ…」
そこには、笑顔で立っている、泉がいた。
167人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あづにゃん(プロフ) - とても面白かったです!!これからも頑張って下さい♪ (2016年2月20日 17時) (レス) id: 77a53820e2 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - 続き楽しみにしてますー! (2016年2月18日 22時) (レス) id: 4d959f0cfa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:睦月 | 作成日時:2016年2月16日 14時